2023年の春クール(4~6月)に見たドラマのまとめです。
今期のエントリーは12件でした。
①どうする家康 (日)NHK
主題歌:なし
古沢良太が脚本を手掛けた新しい視点から描く徳川家康の生涯の物語。孤独な幼少期を過ごし、桶狭間の合戦などの戦を経験した家康(松本潤)は「本能寺の変」で織田信長を失う。窮地に追い込まれた家康の前に、豊臣秀吉、石田三成、真田昌幸らが立ちふさがる。家康がどのようにして戦乱の世を治めるのかを描く。
本クールは信長が上洛し、背後に武田・今川を背負いながら浅井・朝倉攻めに加担する時分。瀬名(有村架純)が暗躍するシーンもチラホラ描かれました。個人的にはあまり知らない部分なので(ゲームでは桶狭間の戦いの後は知らぬ間に今川が滅んでいることが多い)期待していたものの、テレビで見せるには尺が短すぎたかもしれません。
②日曜の夜ぐらいは… (日)テレ朝
主題歌:ケセラセラ / Mrs. GREEN APPLE
「人生とは、家族とは、愛とは」をテーマにした、お互いの存在も知らないサチ(清野菜名)、翔子(岸井ゆきの)、若葉(生見愛留)ら3人の物語。あるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。心を通わせ始めた彼女たちにある“奇跡”が起き、漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた人生が静かに動き出す。
始め数話は日曜で翌日から仕事を控えた心境で見るには気が重くなる内容で、なんでこんな時間にやるのかと思いましたが、話が進むにつ入れポジティブな話の割合が高くなり、最後は普通にはあり得ないほどのハッピーエンドを迎えるホットストーリーでした。3人のパートナーとして、助演ながらミネ(岡山天音)の演技が光る一面もありました。
③unknown (火)テレ朝
主題歌:KANASHIBARI feat.ao / RADWIMPS I knew / ロザリーナ
ある秘密を抱えた男女の愛を描くラブサスペンス。平和な町で暮らし愛を誓い合った週刊誌記者エース・こころ(高畑充希)と熱き交番警察官・虎松(田中圭)はそれぞれ重大な秘密があり、結婚に踏み切れずにいた。そんな中、ある事件をきっかけに二人の秘密が交錯していく。
癖のある女優高畑充希に期待してみたドラマでしたが、サスペンスはちょっと苦手で克服することができませんでした。ドラキュラ設定なので、ニンニクが苦手だったり血を飲んだりする(『アセロラ』ではなく『ア血ェロラ』とか)シーンばかりが印象に残る作品でした。
④王様に捧ぐ薬指 (火)TBS
主題歌: DEAR MY LOVER / Hey! Say! JUMP アイオライト / Awesome City Club
結婚式場に入社したばかりの新人ウエディングプランナー・綾華(橋本環奈)は、社長の東郷(山田涼介)から突然プロポーズされ、互いのメリットのために結婚する。貧乏シンデレラと、ツンデレ御曹司が繰り広げる、胸キュンラブコメディー。
偽装結婚をテーマにしたストーリーはよくある話なので、何か際立つものがないかと期待しながら見ていましたが、あまり印象に残らないドラマでした。橋本環奈はドラマよりもCM向きだなと思いました。
⑤ホスト相続しちゃいました (火)フジ
主題歌: Touch my heart / 石川花 Call My Name / 超特急
叔父からの遺言で、ホストクラブを相続することになった広告代理店勤務の久美子(桜井ユキ)が、オーナーとしてイケメンホストたちと共に、つぶれかけのホストクラブを立て直すストーリー。
まっとうな仕事から縁もゆかりもない夜のお仕事を相続するだけでなく、副業にあたるため本業をやめてホストクラブに専念するという私からすると常軌を逸した判断をするところからして相いれない展開でした。一点、会社の元同僚がホストクラブにそこそこの頻度で出入りしており、経済面でそんなに通えるものなのか気になりました。
⑥それってパクリじゃないですか? (水)日テレ
主題歌:パロディ / ジャニーズWEST ユニーク / AARON
飲料メーカーで働く亜季(芳根京子)は、ある情報漏洩をきっかけに、知的財産のプロ「弁理士」の資格を持つ上司・北脇(重岡大毅)とタッグを組む。二人は、知的財産を巡って巻き起こるさまざまな問題に立ち向かう。
仕事をしているとあまり関心はなくても知的財産とは切っても切れない関係にある。このドラマは社内報でも取り上げられていた。さすがに専門性では端折らざるを得ないところはあるが、用語などは分かりやすく使われておりとっつきにくさはなかった。そして特筆すべきは、主役の二入に加えて常盤貴子、赤井英和、ともさかりえといった豪華なキャスティングでベテランの圧倒的な演技が花を添えました。
⑦わたしのお嫁くん (水)フジ
主題歌:サラバ / SEKAI NO OWARI
仕事を完璧にこなす営業部のエース・穂香(波瑠)は、プライベートでは“汚部屋”で暮らすズボラ人間であるということを隠していた。そんな穂香が、あるきっかけから会社の後輩で“家事力最強男子”の知博(高杉真宙)とルームシェアを始める。
高杉真宙は「舞い上がれ」で演じた大学の先輩役から今度は家政夫のような役へのイメチェンでしたが、どちらもしっかりしたキャラを厳しさと柔らかさをもって演じた気がします。波留は安定の演技でしたが後半のストーリーがイマイチで、一応完走しましたが飽きてました。
⑧隣の男はよく食べる (水)テレ東
主題歌:ハイキ / リーガルリリー Cream / Sexy Zone
35歳の麻紀(倉科カナ)は、彼氏いない歴10年を順調に更新中。料理上手な独身オトナ女子の手料理をきっかけに、隣の部屋に住む肉食年下イケメンの蒼太(菊池風磨)と交流するようになるピュアで不器用なラブストーリー。
タイトルや初回放送から行くと、食を題材にした「作りたい女と食べたい女」のような話かと思いましたが、予想はあっさり裏切られました。恋愛を離れて臆病になっている女性を題材にしたドラマはちょこちょこ出てくるので目新しさはそれほどなく、つまらなくはないけど良くも悪くも普通でした。
⑨あなたがしてくれなくても (木)フジ
主題歌:Stray Hearts / 稲葉浩志
建設会社の営業課で働くみち(奈緒)は、ある日、酔いに任せて既婚者の上司・誠(岩田剛典)に夫・陽一(永山瑛太)とのセックスレスを告白。それを境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化する。
お互いを思う気持ちはあっても、子供を持つことに前向きでないみちの夫と、忙しすぎる誠の妻。W不倫の状況ではあるが、互いの悩みを共有する姿は理解もできる。奈緒はファーストペンギンのパワフルな役から打って変わって、本作のしおらしい女性の役とのギャップがいいなと思いました。
⑩勝利の法廷式 (木)日テレ
主題歌:オセロ / Amber's
親友を冤罪から守れずトラウマを抱えていた弁護士・神楽蘭(志田未来)は、ある時謎の男・黒澤仁(風間俊介)と出会う。黒澤が書く“台本”の力を借りて弁護士を再開した蘭は、依頼人のために奮闘しながら、親友の事件の謎に迫っていくリーガルミステリー。
子役上がりの蘭の台本を覚える才能により、筋書き通りに裁判を勝利に導いていく姿は痛快ではあるが、1話完結の裁判においては中身が薄くならざるを得なかったことはや無得ないと思う。あまり気にしない人にとってはサクサクとテンポよく進んでよかったかもしれない。
⑪夫婦が壊れるとき (金)日テレ
主題歌:WRONG / yukaDD
夫と子供に恵まれ、医師として順風満帆な生活を送る陽子(稲森いずみ)。ある日、陽子は夫の持ち物から女性の影を感じ、不倫の確証を見つけ出す。夫の裏切りから、完璧だったはずの家庭が崩壊していく。
夫を信じたい陽子に対して、嘘を嘘で塗り固めていく夫。どこまで馬鹿正直なのかとイライラすること数知れず、最後までモヤモヤが吹っ切れないドラマでした。
⑫ペンディングトレインー8時23分、明日 君と (金)TBS
いつもと変わらない一日を迎えるはずが、都心へと向かう電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。偶然か運命か、乗り合わせていた乗客たちによる、生き抜くための“サバイバル生活”が幕を開ける。
萱嶋(山田裕貴)、白浜(赤楚英二)、畑野(上白石萌歌)らが、誰が主役ともわからない予測不能な展開で、何話になっても話が進展しているのかどうかもわからず、途中で出てきた6号車の人たちは結局どうなったのかもわからないまま現代へ戻ってきてしまうあたり大変混乱したものの、そこでの多くの対立を乗り越えともに生き抜いた関係はその後の強い絆となったあたりは良かったと思う。
エントリーは以上12作品でしたが、今期は低調なクールとなりました。
トップは⑥それってパクリじゃないですか?でした。
芳根京子と重岡大樹の凸凹コンビの掛け合いが心地よく、知的な陣取りゲーム要素が興味を掻き立てる内容で大変良かったです。その主題歌がパロディというのも洒落が効いてました。
次点で⑨あなたがしてくれなくてもでした。次クールに期待です。