徒然日記

日々の生活の中から感じたことをゆる~く不定期で綴ります。

2022年 冬クール(1~3月)

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2022年の冬クール(1~3月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは15件とかなり多めでしたが・・・

 

①ドクターホワイト (月)フジ

豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜(浜辺美波)が、医師たちやAIの誤診を正し、患者の命を救う医療ミステリー。これまでの記憶を失っているばかりか、社会一般常識すら持ち合わせていない白夜だが、驚異的な医療知識と天才的な観察眼によりわずかな情報から診断していく。

個性豊かな医療チームに医師ではないにもかかわらず受け入れられ才能を発揮するが、それを快く思わない医師たちとの対決に打ち勝っていく様は爽快だった。漫画が原作のため設定には無理があるが、面白いドラマだった。Adoの主題歌「心という名の不可解」もマッチしていてよかった。

 

 

②恋せぬふたり (月)NHK

他者に恋愛感情を抱かず、他者に性的に引かれないアロマンティック・アセクシュアルで恋愛を前提としたコミュニケーションになじめない咲子(岸井ゆきの)と、同じく恋愛したくないスーパーの店員・高橋(高橋一生)が出会い、同居する姿を描くコメディー。

岸井ゆきのは「#家族募集します」で初めて見てからちょっと気になっていました。一方で相方の高橋一生は苦手なのですが。。。こういう作品が出てくるのも時代の要請かと思いました。LGBTやAllyに特に造詣が深いわけではありませんが、NHKらしく丁寧な作りで、こういう世界もあるのかと最後まで見られました。

 

③ユーチューバーに娘はやらん! (月)テレ東

企画・原作を秋元康、演出を西浦正記が務めるオリジナルのラブコメディー。人生最大の晴れ舞台で悲劇に見舞われた主人公・平千紗(佐々木希)が、高収入で安定しているテレビ局員・榎本信(金子ノブアキ)と、冒険家気質のユーチューバー・タックタック(戸塚純貴)の間で揺れながら、新しい恋に向かって動き出す姿を描く。

自身の結婚式で新郎に逃げられるところをyoutubeで公開されてから、千沙はそのyoutuberとテレビマンから好意を寄せられる。奇妙な三角関係のまま物語は進んでいくが、毎回視聴者の予想を裏切る展開に。これが吉と出たか凶と出たかわかりませんが、個人的にはギリギリついて行けたというのが実感。

 

④ファイトソング (火)TBS

空手の日本代表を目指していた木皿花枝(清原果耶)は、突如として夢を断たれる。無気力でだらけた日々を過ごしていた花枝に運命の出会いが訪れ、“人生最初で最後の恋”が動き出す。不器用な登場人物たちのじれったくて切なくもどこか笑えるヒューマンラブコメディー。

同じ児童養護施設で過ごした慎吾(菊池風磨)は幼馴染みの花枝が好き。本人以外のみんなが知っているのに、自分を表現することができず悶々とするばかり。一方の花枝は自分の意思をはっきり示す体育会系で、はっきり言わない慎吾の好意はスルー。仕事を通じて知り合ったのは昔からのお気に入りの曲を歌っていたミュージシャンの芦田(間宮祥太朗)とやがて恋に落ちるが、いろんなところでのすれ違いに何度もじれったい思いをさせられながらも、ついに皆が思いを正直に伝える展開に。

 

⑤ムチャブリ! わたしが社長になるなんて (水)日テレ

直感で動くベンチャー企業のカリスマ社長からのむちゃ振りの連続で、仕事中心の日々を送る秘書・高梨雛子(高畑充希)。そんな日々に悩む雛子に、突然「子会社の社長就任」という特大のむちゃ振りが降り掛かる。部下に舐められながらも徐々に信頼を勝ち取っていくお仕事コメディー。

自分では何もできないけど頑張るだけが取り柄の雛子でしたが、部下や上司に恵まれて羨ましく思いました。そんなに簡単に新しいアイディアや味を生み出せるとは到底思えないけど、そのスピード感は見習いたいと思いました。

 

⑥となりのチカラ (木)テレ朝

あるマンションに引っ越してきた中越チカラ(松本潤)は思いやりと人間愛にあふれながらも、何をしても中途半端で半人前な男。家族や近隣住人にあれこれ言われながらも、孤独に生きる現代人の心を救う社会派ホームコメディー。

もうとても見てられないイライラする作品でした。上戸彩の怒る姿を見たければうってつけと言えます。

 

⑦ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇 (木)フジ

ネットニュースサイト「カンフルNEWS」の編集長に就任した瀬古凛々子(黒木華)が、PV(Page View)数を伸ばすためさまざまなネタに斬り込む。新時代の人と人とのつながりを描く社会派風お仕事エンターテインメント。

「獣になれない私たち」や「凪のお暇」で見せたの風変わりな役とは違うが、これまた癖のある編集長役を見せてくれた黒木華でしたが、独自のポリシーを貫きPVが取れそうでも嘘は書かない徹底ぶりは編集者の鑑と言えるのかもしれません。

 

⑧妻、小学生になる。 (金)TBS

10年前に最愛の妻を亡くした新島圭介(堤真一)は、妻(石田ゆり子)のいない残りの人生を“余生”だと言い切るほどの愛妻家。そんな生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻と奇跡の再会をして、生きることに再び向き合おうとするが、その妻はなんと小学生・白石万理華(毎田暖乃)の体を借りた姿だった。

ドラマの設定といえど受け入れられない圭介と娘の麻衣(蒔田彩珠)だったが、昔の思い出話などから妻であることを確信すると、もう無くてはならない存在に。毎田暖乃は子役でありながら、妻や母としての難しい役だったと思いますが、堂々と演じており将来楽しみです。

 

⑨逃亡医F (土)日テレ

恋人殺しの濡れ衣を着せられ、地位も名前も捨て逃亡する脳外科医・藤木圭介(成田凌)が、「自分にしか助けられない患者」に手を差し伸べていく。

海洋観測船で知り合った沢井 美香子(森七菜)や八神 拓郎(松岡昌宏)など、誰が敵で味方か分からない展開でしたが、何とか最後まで見きることが出来ました。

 

⑩おいハンサム!! (土)フジ

ややこしいけど情に厚く憎めない令和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎)が、3人の娘の幸せを願い奮闘するホームドラマ。3人娘の由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)は、性格は全く違うがそれぞれ幸せをつかもうと生きる姉妹で、妻・千鶴(MEGUMI)が家族を支える。

今どきの娘たちに対して夫婦は昭和のまま。その昭和オヤジを受け入れてくれる家族や会社の雰囲気が何か懐かしさを感じさせてくれました。

 

 

⑪DCU (日)TBS

水に関わる捜査を担当する警察組織DCU(Deep Crime Unit)を舞台にしたウオーターミステリー。隊長・新名正義(阿部寛)率いるDCUが、さまざまな水中事件や救助、外部からの侵入対策などに立ち向かい、水中に秘められた謎を解き明かしていく姿を描く。

架空組織のためその守備範囲の設定が曖昧なのはさておき、水に関わる犯罪だけで1クール作りきるのはちょっと難しかったのかなという印象でした。番組として面白かったのは視聴率(平均14.4%)が証明していますが、テロとか爆破とかが出てき始めてからというものDCUである必要があったのかと疑問に思うようになりました。

 

⑫鎌倉殿の13人 (日)NHK

武士の世を盤石にした男・北条義時小栗旬)が頂点に上り詰めていく姿をドラマ化。鎌倉幕府初代将軍の“鎌倉殿”こと源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団が、頼朝の死後繰り広げる激しい内部抗争、権力の座を巡る駆け引きを描く。

戦国時代に比べて影の薄い鎌倉時代の成立前後を生きた北条義時を主役としつつ、今期は伊豆へ配流された源頼朝が鎌倉に地盤を築くまでを描いたが、あまり知らない部分が多く歴史を追いかけるので精いっぱいだった。

 

 

⑬部長と社畜の恋はもどかしい (水)テレ東

定時に上がるをモットーとする堤司部長(竹財輝之助)と仕事大好きOLのもどかしい恋模様を描くオフィスラブコメディー。営業部の真由美(中村ゆりか)は残業が多いが、充実した日々を過ごしていた。ある日、元上司で今は総務部の堤司部長と言い争いになるが、二人は酔った勢いで一線を越えてしまう。

お仕事ドラマは結構好きなようで、深夜ドラマで一話30分という追っかけやすさも手伝い、テンポよく見られました。中村ゆりかも痴情の接吻に引き続き好演技、同僚のさとみを演じる小野莉奈も中学聖日記以来の印象に残る演技でした。主題歌のONE N' ONLYが歌う"What's Your Favorite?"もAustin Mahoneの"Dirty Work"を連想させ、一聴の価値ありです。

 

⑭真夜中にハロー (木)テレ東

ハロー!プロジェクトのメンバーが出演し、各回のストーリーに即した楽曲でパフォーマンスを披露するオリジナルドラマ。ハロプロの熱狂的なファンのマリコ(菊池桃子)は、娘・ミサキ(大原優乃)とゲストハウスを運営。宿泊客のことを優しく見守るマリコとミサキのコミカルな掛け合いを描く。

出演しているのはハロプロのメンバーではあるようでしたが、往時のメンバーは出るはずもなく、結局安っぽいストーリーに終始し4・5回で離脱しました。

 

⑮鉄オタ道子、2万キロ (金)テレ東

家具メーカーの企画営業として働く生粋の鉄道オタクの大兼久道子(玉城ティナ)が、日本全国に散在するポツンとたたずむローカル駅を舞台に、その土地で生きる人々や景色、絶品グルメを堪能しながら本当の自分を探すオムニバス形式の旅情ドラマ。また、毎話その駅ならではの駅弁が登場する。

巷でいうところの秘境駅とはちょっと違うローカル駅を舞台に北から南までを旅する道子が、偶然とは思えない頻度で甲斐(栗原類)に出会うが、道子は甲斐の憧れの人だということを知り、正体を明かさないよう振舞う。モデル玉城ティナも聞いたことがありませんでしたが、女優として数作出ていることを知りました。演技はそれほどうまいとも思いませんでしたが、どこか手堅い需要とポテンシャルがあるのでしょうね。

 

 

本クールは以上15作でしたが、なかなか力作ぞろいだったと思います。

トップは⑬部長と社畜の恋はもどかしいでした。

中村ゆりかの好演も光りましたが、竹財輝之助の余裕の演技、そしてストーリーも良かったです。原作漫画は読んでいませんが、テレビとの違いを知る機会があればいいなと思います。

次点で①ドクターホワイトと⑧妻、小学生になるも良作でした。