徒然日記

日々の生活の中から感じたことをゆる~く不定期で綴ります。

視聴ドラマ 2022年 秋クール(10~12月)

2022年の秋クール(10~12月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは10件です。

 

①舞い上がれ! (月ー土)NHK

“空”に憧れを抱く岩倉舞(福原遥)が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かって突き進む姿を描いたストーリー。1990年代の病弱だった少女時代から人力飛行機サークルや航空学校へ、そして現代へ空への憧れで時代を紡いだストーリー。

初の朝ドラ視聴でした。3月まで続くので評価は次クールに回しますが、舞の子供時代を演じた浅田芭路ちゃんは表情も豊かで、成人した福原遥ににているところもありよいキャスティングだったと思います。クレラップのCMにも出てたんですね。

 

②ファーストペンギン (水)日テレ

寂れた港町に移り住んだシングルマザー・和佳(奈緒)は、一人の漁師・洋(堤真一)と出会い、漁船団の立て直しに協力することに。和佳の素人ゆえの大胆さで革命を起こしていく実話をもとにしたサクセスストーリー。

漁協という古い考え方の組織に風穴をあけ、新しいビジネスモデルの実現を目指す和佳の姿勢は強く共感できます。ありえないでしょと思えるようなエピソードもあり、実話とフィクションの境目がどのあたりなのか気になるところもありましたが、役人、漁協、漁師らと硬軟使い分けて前へ進んでいく痛快ストーリーで面白かったです。

 

③夫婦交換レシピ~交換しない?一晩だけ~ (水)テレ東

一児の母で、ライターの仕事をしている仁科志保(佐津川愛美)は、夫・浩介(千賀健永)とのセックスレスに悩んでいた。浩介もまた、“妻にだけED”になってしまっていることに悩み、ある日、「夫婦交換パーティー」に行くことを提案する。

夫婦交換を通じて他の家庭の問題を解決していくストーリーでしたが、考え方が全く理解できず消化不良に終わりました。

 

④silent (木)フジ

8年前に一生懸けて愛したいと思えた恋人・想(目黒蓮)との突然の別れを経験した紬(川口春奈)は、ある日、街で想を見掛け、再び彼の存在を意識するように。想を捜し始めた紬は、彼が若年発症型両側性感音難聴を患い、聴力をほとんど失っていることを知る。切なくも温かいラブストーリー。

小田急世田谷代田駅タワーレコード渋谷店が注目を浴びるなど、何気ない姿が印象的に描写された作品。優しすぎる2番手の湊斗(鈴鹿央士)と聴力を失って卑屈になっている想。今カレと元カレの間で揺れ動く紬の心情が表れた作品でした。終盤に流れてくるofficial髭dandismの「subtitle」が気持ちを盛り上げてくれました。

 

⑤ボーイフレンド降臨! (土)テレ朝

アラフォーに突入してもなお恋も仕事もいまいちで、人生の分岐点で行き詰まるかしこ(桜井ユキ)と渉(田中みな実)の前に、突如“記憶喪失”の青年・アサヒ(高橋海人)が現れる。

かしこや渉とは12歳も年の差があるアサヒだが、意図してか否か二人の恋心を弄ぶような言動を繰り返し、案の定二人は翻弄される。個々のエピソードはあまり頭に残らず、つまらなくはないけど特別面白いとも思わない作品でした。

 

⑥Sister (木)日テレ

仲良し姉妹の三好凪沙(山本舞香)と姉・三好沙帆(瀧本美織)が織りなす“秘密”と“裏切り”だらけのラブサスペンス。凪沙は高校時代の初恋相手である麻倉陽佑(溝端淳平)と再会し、再び恋心を抱く。喜びの絶頂にいた凪沙だが、陽佑は沙帆の婚約者だという事実を知ってしまう。

いい姉だと思っていた前半から、妹に次々に降り注ぐ不幸の仕掛け人が姉であることがわかってくると、映る度に次は何を仕組んでくるのかドキドキする番組でした。そういう意味では製作者にやられた感はありましたが、なかなか目をそむけたくなるような作品でもありました。主演の瀧本美織は、知ってるワイフでの清楚なキャラ、ドクターホワイトでの空回りキャラ、本作の狂気キャラといろんな顔を見せてくれますね。

 

⑦エルピス ー希望、あるいは災いー (月)フジ

スキャンダルで落ち目となったアナウンサー・恵那(長澤まさみ)と仲間たちが、連続殺人事件で犯人とされ死刑が確定した男の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく。

ジャーナリストとしての使命感に燃える恵那とそれにまとわりつくしがらみにイライラしながらも痛快な結末を見せてくれました。しかしながらあまり印象に残らなかったというのが実感でした。

 

自転車屋さんの高橋くん (木)テレ東

東京出身の飯野朋子(内田理央)は、岐阜で1人暮らしをしながら会社勤めをしている。ある日、自転車で街に出掛けた朋子は、チェーンが外れたことで近所の自転車店を営む高橋遼平(鈴木伸之)と出会う。次第に引かれ合っていく二人の姿を描くラブストーリー。

舞台が岐阜県で撮影は大垣市を中心に行われており、見覚えのある風景もチラホラ見られるローカル感満載の作品でしたが、れっきとしたテレ東作品でした。都会育ちで田舎で一人暮らしの朋子がピュアな遼平に魅かれていくが、見た目がヤンキーのため色眼鏡で見られることも多く、損してると思いますが、周りの視線に負けず思いを貫く姿勢が良かったです。

 

⑨鎌倉殿の13人 (日)NHK

武士の世を盤石にした男・北条義時小栗旬)が頂点に上り詰めていく姿をドラマ化。鎌倉幕府初代将軍の“鎌倉殿”こと源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団が、頼朝の死後繰り広げる激しい内部抗争、権力の座を巡る駆け引きを描く。

いよいよクライマックスを迎えた鎌倉劇場。頼朝亡き後跡継ぎを盛り立てる素振りを見せながら虎視眈々と権力をうかがう13人の御家人たち。それらを一人また一人と蹴落として執権にのし上がっていく義時を脚本の三谷幸喜が多くの伏線を張りながら独自の解釈で描きました。尼将軍とも呼ばれた姉の政子(小池栄子)の掛け合いなどもその表現がとても良く、今まであまりよく知らなかった鎌倉時代にもどっぷりハマりました。

 

⑩作りたい女と食べたい女  (月ー木)NHK

 

料理を作ることが好きな野本(比嘉愛未)と食べることが好きな春日(西野恵未)。彼女たちの日常を通して、女性を取り巻く現実、女性同士の連帯、そして二人の間で育まれる恋愛を描いた。

 

元々マンションのお隣さんだったが、ひょんなことからお互いの部屋を行き来しご飯を共にする仲に。表情豊かに気持ちを伝える野本とは対照的に、気持ちはしっかり伝えつつも表情がない春日の凸凹コンビに見えたが、食を通じて気持ちは伝わっていたようでした。NHKらしいキャスティングでした。

 

 

本クールは以上10作でしたが、ちょっと打率が低いクールとなりました。

 

 

トップは②ファーストペンギンでした。

実話が元になっているということでしたが、シングルマザーが敵か味方か分からない海の荒くれ者達とともに権力に立ち向かうストーリーとビジネスとしての側面からも面白く、最後まで気の抜けない展開に惹き込まれました。関連書籍も発売されるなど世間の注目も浴びていたように思います。

 

次点で④silentと⑨鎌倉殿の13人でした。silentは主演の川口春奈やランドマークにもなった小田急世田谷代田駅で注目を浴びましたが、ドラマ的には主役を譲ったように思います。鎌倉殿はTBSの情報7daysに出演する三谷幸喜がしばしばドラマに触れるなど局を越えた勝手コラボが個人的には面白く、あまり知らなかった平家物語から鎌倉幕府の成立に至る過程に興味を持つきっかけになり、その後吾妻鏡で知識を深めることとなりました。