徒然日記

日々の生活の中から感じたことをゆる~く不定期で綴ります。

視聴ドラマ 2023年 春クール(4~6月)

2023年の春クール(4~6月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは12件でした。

 

①どうする家康 (日)NHK

主題歌:なし

古沢良太が脚本を手掛けた新しい視点から描く徳川家康の生涯の物語。孤独な幼少期を過ごし、桶狭間の合戦などの戦を経験した家康(松本潤)は「本能寺の変」で織田信長を失う。窮地に追い込まれた家康の前に、豊臣秀吉石田三成真田昌幸らが立ちふさがる。家康がどのようにして戦乱の世を治めるのかを描く。

本クールは信長が上洛し、背後に武田・今川を背負いながら浅井・朝倉攻めに加担する時分。瀬名(有村架純)が暗躍するシーンもチラホラ描かれました。個人的にはあまり知らない部分なので(ゲームでは桶狭間の戦いの後は知らぬ間に今川が滅んでいることが多い)期待していたものの、テレビで見せるには尺が短すぎたかもしれません。

 

 

②日曜の夜ぐらいは… (日)テレ朝

主題歌:ケセラセラ / Mrs. GREEN APPLE

「人生とは、家族とは、愛とは」をテーマにした、お互いの存在も知らないサチ(清野菜名)、翔子(岸井ゆきの)、若葉(生見愛留)ら3人の物語。あるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。心を通わせ始めた彼女たちにある“奇跡”が起き、漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた人生が静かに動き出す。

始め数話は日曜で翌日から仕事を控えた心境で見るには気が重くなる内容で、なんでこんな時間にやるのかと思いましたが、話が進むにつ入れポジティブな話の割合が高くなり、最後は普通にはあり得ないほどのハッピーエンドを迎えるホットストーリーでした。3人のパートナーとして、助演ながらミネ(岡山天音)の演技が光る一面もありました。

 

③unknown (火)テレ朝

主題歌:KANASHIBARI feat.ao / RADWIMPS  I knew / ロザリーナ

ある秘密を抱えた男女の愛を描くラブサスペンス。平和な町で暮らし愛を誓い合った週刊誌記者エース・こころ(高畑充希)と熱き交番警察官・虎松(田中圭)はそれぞれ重大な秘密があり、結婚に踏み切れずにいた。そんな中、ある事件をきっかけに二人の秘密が交錯していく。

癖のある女優高畑充希に期待してみたドラマでしたが、サスペンスはちょっと苦手で克服することができませんでした。ドラキュラ設定なので、ニンニクが苦手だったり血を飲んだりする(『アセロラ』ではなく『ア血ェロラ』とか)シーンばかりが印象に残る作品でした。

 

④王様に捧ぐ薬指 (火)TBS

主題歌: DEAR MY LOVER / Hey! Say! JUMP  アイオライト / Awesome City Club

結婚式場に入社したばかりの新人ウエディングプランナー・綾華(橋本環奈)は、社長の東郷(山田涼介)から突然プロポーズされ、互いのメリットのために結婚する。貧乏シンデレラと、ツンデレ御曹司が繰り広げる、胸キュンラブコメディー。

偽装結婚をテーマにしたストーリーはよくある話なので、何か際立つものがないかと期待しながら見ていましたが、あまり印象に残らないドラマでした。橋本環奈はドラマよりもCM向きだなと思いました。

 

 

⑤ホスト相続しちゃいました (火)フジ

主題歌:   Touch my heart / 石川花  Call My Name / 超特急

叔父からの遺言で、ホストクラブを相続することになった広告代理店勤務の久美子(桜井ユキ)が、オーナーとしてイケメンホストたちと共に、つぶれかけのホストクラブを立て直すストーリー。

まっとうな仕事から縁もゆかりもない夜のお仕事を相続するだけでなく、副業にあたるため本業をやめてホストクラブに専念するという私からすると常軌を逸した判断をするところからして相いれない展開でした。一点、会社の元同僚がホストクラブにそこそこの頻度で出入りしており、経済面でそんなに通えるものなのか気になりました。

 

 

⑥それってパクリじゃないですか? (水)日テレ

主題歌:パロディ / ジャニーズWEST  ユニーク / AARON

飲料メーカーで働く亜季(芳根京子)は、ある情報漏洩をきっかけに、知的財産のプロ「弁理士」の資格を持つ上司・北脇(重岡大毅)とタッグを組む。二人は、知的財産を巡って巻き起こるさまざまな問題に立ち向かう。

仕事をしているとあまり関心はなくても知的財産とは切っても切れない関係にある。このドラマは社内報でも取り上げられていた。さすがに専門性では端折らざるを得ないところはあるが、用語などは分かりやすく使われておりとっつきにくさはなかった。そして特筆すべきは、主役の二入に加えて常盤貴子赤井英和ともさかりえといった豪華なキャスティングでベテランの圧倒的な演技が花を添えました。

 

 

⑦わたしのお嫁くん (水)フジ

主題歌:サラバ / SEKAI NO OWARI

仕事を完璧にこなす営業部のエース・穂香(波瑠)は、プライベートでは“汚部屋”で暮らすズボラ人間であるということを隠していた。そんな穂香が、あるきっかけから会社の後輩で“家事力最強男子”の知博(高杉真宙)とルームシェアを始める。

高杉真宙は「舞い上がれ」で演じた大学の先輩役から今度は家政夫のような役へのイメチェンでしたが、どちらもしっかりしたキャラを厳しさと柔らかさをもって演じた気がします。波留は安定の演技でしたが後半のストーリーがイマイチで、一応完走しましたが飽きてました。

 

⑧隣の男はよく食べる (水)テレ東

主題歌:ハイキ / リーガルリリー  Cream / Sexy Zone

35歳の麻紀(倉科カナ)は、彼氏いない歴10年を順調に更新中。料理上手な独身オトナ女子の手料理をきっかけに、隣の部屋に住む肉食年下イケメンの蒼太(菊池風磨)と交流するようになるピュアで不器用なラブストーリー。

タイトルや初回放送から行くと、食を題材にした「作りたい女と食べたい女」のような話かと思いましたが、予想はあっさり裏切られました。恋愛を離れて臆病になっている女性を題材にしたドラマはちょこちょこ出てくるので目新しさはそれほどなく、つまらなくはないけど良くも悪くも普通でした。

 

⑨あなたがしてくれなくても (木)フジ

主題歌:Stray Hearts / 稲葉浩志

建設会社の営業課で働くみち(奈緒)は、ある日、酔いに任せて既婚者の上司・誠(岩田剛典)に夫・陽一(永山瑛太)とのセックスレスを告白。それを境に、それぞれの夫婦が抱える問題が表面化する。

お互いを思う気持ちはあっても、子供を持つことに前向きでないみちの夫と、忙しすぎる誠の妻。W不倫の状況ではあるが、互いの悩みを共有する姿は理解もできる。奈緒はファーストペンギンのパワフルな役から打って変わって、本作のしおらしい女性の役とのギャップがいいなと思いました。

 

⑩勝利の法廷式  (木)日テレ

主題歌:オセロ / Amber's

親友を冤罪から守れずトラウマを抱えていた弁護士・神楽蘭(志田未来)は、ある時謎の男・黒澤仁(風間俊介)と出会う。黒澤が書く“台本”の力を借りて弁護士を再開した蘭は、依頼人のために奮闘しながら、親友の事件の謎に迫っていくリーガルミステリー。

子役上がりの蘭の台本を覚える才能により、筋書き通りに裁判を勝利に導いていく姿は痛快ではあるが、1話完結の裁判においては中身が薄くならざるを得なかったことはや無得ないと思う。あまり気にしない人にとってはサクサクとテンポよく進んでよかったかもしれない。

 

 

⑪夫婦が壊れるとき  (金)日テレ

主題歌:WRONG / yukaDD

夫と子供に恵まれ、医師として順風満帆な生活を送る陽子(稲森いずみ)。ある日、陽子は夫の持ち物から女性の影を感じ、不倫の確証を見つけ出す。夫の裏切りから、完璧だったはずの家庭が崩壊していく。

夫を信じたい陽子に対して、嘘を嘘で塗り固めていく夫。どこまで馬鹿正直なのかとイライラすること数知れず、最後までモヤモヤが吹っ切れないドラマでした。

 

 

ペンディングトレインー8時23分、明日 君と  (金)TBS

主題歌: TATTOO / Official髭男dism

 

いつもと変わらない一日を迎えるはずが、都心へと向かう電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。偶然か運命か、乗り合わせていた乗客たちによる、生き抜くための“サバイバル生活”が幕を開ける。

萱嶋(山田裕貴)、白浜(赤楚英二)、畑野(上白石萌歌)らが、誰が主役ともわからない予測不能な展開で、何話になっても話が進展しているのかどうかもわからず、途中で出てきた6号車の人たちは結局どうなったのかもわからないまま現代へ戻ってきてしまうあたり大変混乱したものの、そこでの多くの対立を乗り越えともに生き抜いた関係はその後の強い絆となったあたりは良かったと思う。

 

 

 

エントリーは以上12作品でしたが、今期は低調なクールとなりました。

トップは⑥それってパクリじゃないですか?でした。

芳根京子と重岡大樹の凸凹コンビの掛け合いが心地よく、知的な陣取りゲーム要素が興味を掻き立てる内容で大変良かったです。その主題歌がパロディというのも洒落が効いてました。

次点で⑨あなたがしてくれなくてもでした。次クールに期待です。

視聴ドラマ 2023年 冬クール(1~3月)

2023年の冬クール(1~3月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは17件+αとかなり多めでした。

 

①どうする家康 (日)NHK

今までの大河では見られなかった新しい視点から描く徳川家康の生涯の物語。孤独な幼少期を過ごし、桶狭間の合戦などの戦を経験した家康(松本潤)は「本能寺の変」で織田信長(岡田准一)を失う。窮地に追い込まれた家康がどのようにして戦乱の世を治めるのかを描く。

麒麟がくる」と比べるとどうも見劣りしてしまうのも、家康の優柔不断のせいと言い切れるのかまだ判断できないところ。とりあえず次クールも続けて見ています。

 

主題歌:なし

 

 

②ブラッシュアップライフ (日)日テレ

市役所で働く実家住まいの独身女性・近藤麻美(安藤サクラ)がある日突然の事故死。と思いきや人生をゼロからやり直すことになるタイムリープヒューマンコメディー。気が付くと産婦人科のベッドの上にいて、目の前には若き日の父と母の姿があった。麻美の2周目の人生が始まる。

2週目どころではない内容であったが、人生の転機は毎回押さえつつも違った人生を謳歌する思いの外楽しめる内容だった。仲間を助けるためというのもマル。

 

主題歌:ブラッシュアップライフ/ fox capture plan

 

 

③舞いあがれ! (月ー土)NHK

“空”に憧れを抱く岩倉舞(福原遥)が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かって突き進む姿を描いたストーリー。1990年代の病弱だった少女時代から人力飛行機サークルや航空学校へ、そして現代へ空への憧れで時代を紡いだストーリー。

航空学校を卒業してエアラインに内定をもらいながらも、病に倒れた父の夢を叶えるために転身。それでも最後まで空とのつながりを切らすことなく物語を紡いだ良作でした。朝ドラを全話見たのは初めてでした。

 

主題歌:アイラブユー / back number

 

 

④女神の教室~リーガル青春白書~ (月)フジ

裁判官や検察官、弁護士などの法曹界を目指す学生たちが通う法科大学院、通称・ロースクールを舞台に、裁判官の主人公・柊木雫(北川景子)が「人を知らなければいい法律家にはなれない」と、法だけでなく人を学ぶ授業を展開していく。

意味のない授業はやらない、司法試験に受かる見込みのある生徒だけの選抜クラスを重視する藍井(山田裕貴)と、実務家としての理念を踏まえたカリキュラムを追及する雫があまりに対照的でした。

 

主題歌:まぶた / Vaundy

 

 

⑤大奥 (火)NHK

3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。福士蒼汰が公家出身の美しき僧・万里小路有功を演じる。

過去に放映された「大奥」をイメージしていたため全くハマらず、5話くらいで戦線離脱です。

 

主題歌:    蒲公英 / 幾田りら

 

 

⑥夫を社会的に抹殺する5つの方法 (火)TVer

一人の女性の復讐を通して、社会問題に鋭く切り込む新時代の社会派サスペンスドラマ。結婚一年目。幸せなはずの専業主婦・奥田茜(馬場ふみか)は、夫・大輔(野村周平)のDVやモラハラによって、少しずつ心を壊し、やがて夫に復讐することを決意する。

TVerのため視聴期限が1週間しかなく、6話目くらいで時間切れになってしまいました。痛快な復讐劇だったため最後まで見たかったので残念です。

 

主題歌:So Addictive / 伶

 

 

⑦星降る夜に (火)テレ朝

のどかな海街の病院で働く産婦人科医・雪宮鈴(吉高由里子)が10歳下の男性と恋に落ちる模様を描く大人の“ピュア・ラブストーリー”。鈴は出掛けた先で遺品整理士の柊一星(北村匠海)と出会い、窮屈に感じていた既成概念をひっくり返されていく。

聴覚障害のある一星だが、コミュニケーションをとるのが大変うまく海外旅行先でもすぐに仲良くなってしまう特技の持ち主。羨ましい性格です。鈴もはじめは距離を置いていたものの徐々に魅かれてコミュニケーションのために手話を習うなど、新しいことを始める起動力に感銘を受けました。終盤に流れる「星月夜」も雰囲気を盛り上げてくれました。

 

主題歌:星月夜 / 由薫

 

 

⑧夕暮れに、手をつなぐ (火)TBS

浅葱空豆(広瀬すず)は、幼なじみの婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(永瀬廉)と運命の出会いを果たす。とっくに恋に落ちているのに、なかなか恋が始まらない、夢追う二人を描いた作品。

しかしながら全く話が入ってこない。世代が離れすぎたせい?広瀬すず作品は、ネメシスについで個人的にはハズレ。さらに言うと永瀬廉作品も新信長公記に続いてハズレ。

 

主題歌:アルジャーノン / ヨルシカ Life goes on / King & Prince

 

 

⑨リバーサルオーケストラ (水)日テレ

元天才バイオリニストで現在は市役所職員として働く初音(門脇麦)と、初音を振り回す変人マエストロ・朝陽(田中圭)が、地元のポンコツオーケストラを一流オーケストラに大改造しようと奮闘する“音楽エンターテイメント”。

政治に振り回され、ライバルの悪質な陰謀にも負けず、市民を巻き込んで成功に導く団員の一致団結ぶりは良かったです。門脇麦も「麒麟がくる」で演じた架空キャラ「駒」の微妙な存在とは一線を画した演技で、ワケありの天才バイオリニストを演じ切りました。

 

主題歌:リバーサルオーケストラ / 清塚信也

 

 

⑩スタンドUPスタート  (水)フジ

 

三星大陽(竜星涼)が、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資する姿を描くビジネスストーリー。大陽は、生きづらさを抱えている人々などに「スタートアップ(起業)しよう!」と声を掛け、それぞれの可能性を見いだし新たな人生へと導く。

 

ストーリー的には上手く行き過ぎて現実離れしている感が満載です。特に面白いともつまらないとも思わない作品でした。というか、竜星涼はちょっと好きになれないキャラです。

 

主題歌:Bet On Me / JUJU

 

 

⑪忍者に結婚は難しい  (木)フジ

 

「超実力主義」の甲賀忍者の妻・草刈蛍(菜々緒)と「超保守主義」な伊賀忍者の夫・草刈悟郎(鈴木伸之)は現代に生きる”忍者の末裔”。しかしお互いの正体を知らずに結婚。秘密を抱えた夫婦関係を軸として描く忍者ラブコメディー。

 

郵便局員として働きながら伊賀忍者としての副業をこなす、しかも本業中の白昼堂々副業の参集がかかるというあり得ない設定ではあるものの、大人も子供も何らかの形で忍者に関わる忍者ワールドに浸りました。娘たちがなぜか大ハマりで大変でした。

 

主題歌:あかときリロード / aiko

 

⑫しょうもない僕らの恋愛論  (木)日テレ

 

世代も性別もばらばらな男女3人の揺れ動く感情を繊細に紡ぐ。拓郎(眞島秀和)の元に、かつて思いを寄せていた女性が亡くなったという知らせが届く。40歳を超えて生き方や仕事に葛藤を抱える拓郎が、二人の女性との交流を通じて自身を見つめ直し、新たな一歩を踏み出していく。

 

年代を超えたそれぞれの想いが、過去から現在と時間を越えて入り交じりそして消えていく、流れに呑まれず大人の価値観を表現した作品だと思いました。

 

主題歌:We Good / JO1

 

 

⑬花嫁未満エスケープ 完結編  (金)テレ東

 

2022年4月期に放送されたドラマの続編。舞台は前作の半年後、仕事に邁進し、恋愛から遠ざかっていたゆう(岡崎紗絵)に、再び恋の兆しが訪れることで物語が動き出す。

 

勢揃いした前作のメンバーに加えて、新しい環境をとりまく新キャストを含めての完結編でしたが、4話のみのショートストーリーで、人物に感情移入できぬままに終わってしまった感があるのが残念でした。

 

主題歌:Love Me Better / iScream

 

 

リエゾンーこどものこころ診療所  (金)テレ朝

 

郊外にある児童精神科「さやま・こどもクリニック」院長であり、自らも発達障害を抱える佐山卓(山崎育三郎)の活躍を描く医療ドラマ。研修医・遠野志保(松本穂香)は佐山と共に発達障害の子供に向き合っていく。

 

結局何が言いたいのかよくわからないドラマでした。院長、研修医の他、臨床心理士の向山(栗山千明)や言語聴覚士の堀(志田未来)などが、クリニックの中でそれぞれの仕事を全うしていく様子が淡々と描かれていました。精神科ということで子供の症例に応じて決まった対処法は無く、いろいろ試しながらの対応をすることはわかりましたが、結局初めの感想に帰着してしまいました。

 

主題歌:エンベロープ / コブクロ

 

 

⑮全力で、愛していいかな?  (金)テレ東

 

大人同士の不器用な年の差“うぶきゅん”ラブストーリー。建設会社に勤める千世(桜庭ななみ)は、おじさんたちに囲まれながら日々仕事に励んでいた。そんな中、ひょんなことからランチを一緒に食べる様になった“ひる友”の瀬尾(竹財輝之助)から突然告白される。

 

高校生をキャスティングしたら何の違和感もないストーリーでしたが、いい年した二人が織りなす恋愛ストーリーは案外ハマりました。竹財輝之助は「部長と社畜の恋愛はもどかしい」のインパクトが強く残っているのですが、結構好きな俳優さんで、桜庭ななみとのパートナー役もバッチリ決まってました。

 

主題歌:あいあい / 黒子首 MOON NIGHT / I Don't Like Mondays.

 

 

⑯三千円の使い方  (土)フジ

 

御厨家三世代の女性が“節約”を通して「どのような人生を送りたいのか?」を真剣に考え、悩み奮闘する姿を描く。御厨家の次女・美帆(葵わかな)は、1人暮らしを始め、憧れの社会人ライフを満喫。しかし、ある出来事がきっかけで悩み、自分の人生を見つめ直す。

 

目的を持てたことでお金に関する考え方が変わるというストーリーで、マネーリテラシーの初歩としてはとても良い作品だと思いました。

 

主題歌:Choices/LE SSERAFIM

 

 

⑰ハマる男に蹴りたい女  (土)テレ朝

 

挫折した元エリート・設楽紘一(藤ヶ谷太輔)と、ズボラ女子西島いつか(関水渚)が繰り広げるラブコメディー。大手飲料メーカーの営業マンで実力も認められていた紘一は、ある日上司の反感を買い子会社に転籍することに。転籍が事実上のリストラだと気付いた紘一は勢いで辞職してしまう。

 

再就職先が下宿の管理人というところからぶっ飛んでおり、期待度が下がってしまいますが、最後まで見ることはできました。特別に良いとか悪いといった感想はありませんでした。

 

主題歌:Lemon Pie / Kis-My-Ft2

 

 

⑱居酒屋新幹線  (再放送)テレ朝

 

損保会社の内部監査室で働く高宮進(眞島秀和)は日帰り出張で全国を飛び回っていた。彼のひそかな楽しみは、出張先で見つけたテークアウトグルメを帰りの新幹線で堪能すること。高宮は駅弁や郷土料理、地酒やスイーツなどを新幹線で堪能しながら至福の時間を過ごす。

 

JR東日本の協力ということで毎度東北方面ばかりではあったが、チョイスが良く食べてみたいと思うようなもののオンパレードでした。深夜枠でお金がかかっていないことは明らかでしたが、これほどよだれが出そうになるドラマはそうそうありません。

 

主題歌:Traveling Train/ReN 7997/オレンジスパイニクラブ

 

 

⑲名古屋行き最終列車(特別編)  (土)メ~テレ

 

「大垣編」と新章の「最終列車で始まる恋」の二本立て  

「17歳の監督 ~名古屋行き最終列車大垣編~」は岐阜県大垣市が地域おこしのために映画を撮ることに。そこに招聘したのが天才映画監督の溝口新(鈴木福)。しかも何故か若いのに巨匠ぶった態度の憎たらしい監督で、ワガママでスタッフを困らせます。

 

福くんの圧倒的ないやらしい演技力もさることながら、プロデューサーの花岡めぐみ(大原優乃)が高校生らしい初々しさを上手く演じていました。「ただ離婚していないだけ」で演じたやる気のないガールズバーの店員とは正反対の素晴らしい演技でした。

 

 

「最終列車で始まる恋」の主人公・晴(はる)は、一度夢を叶えたものの挫折してしまう。地元の名古屋に帰ってきてからも人間不信のまま特に生きがいもなく生活する中で、深夜のバイトに向かう最終列車で偶然幼馴染みの茉子(久間田琳加)と15年ぶりに再会。昔、晴に憧れていた茉子の描く理想に合わせるべく、小さな嘘を積み重ねていく晴。茉子と会う中で晴の気持ちにも変化が生まれるが、嘘に塗り固められた恋はどう発展する?

 

夢を応援してくれている茉子の期待を裏切りたくない気持ちと、ひょんなことから事件に巻き込まれて立ち直れなくなってしまった現実とのギャップに葛藤する晴の姿がリニア中央新幹線を通じて描かれ、序盤から引き込まれました。

 

主題歌:

最終列車で君に会いにゆく/チョーキューメイ

 

 

⑳自由な女神 ―バックステージ・イン・ニューヨークー (土)フジ

 

地方の工務店に勤務するサチ(井桁弘恵)は洋服を作るのが趣味だが、仕事にする才能は自分にはないと思い込んでいた。そんな中、突然、サチの前にドラァグクイーンのクールミント(武田真治)が現れる。

 

やはり知らない世界の話だけ合って引き込まれることはなかったが、親の想いと異なっても、自分のやりたいことを突き詰めていけばいずれ認めてもらえるというドラマのようなお話でした。

 

主題歌:LONELY LONELY / ALI

 

 

本クールは以上20作でした。⑱~⑳は除外するとしても全17作で非常に多くの作品に触れたクールでした。

その中でのトップは非常に決めにくいのですが、同率2位が、②ブラッシュアップライフ、③舞いあがれ!、⑦星降る夜に でした。どれかが突出して良かったとも言い切れないもののどれも良かったと思います。

次いで、⑮全力で、愛していいかな?、⑯三千円の使い方 で、評価ポイントは全く異なりますが、どちらも内容的に満足できました。

 

視聴ドラマ 2022年 秋クール(10~12月)

2022年の秋クール(10~12月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは10件です。

 

①舞い上がれ! (月ー土)NHK

“空”に憧れを抱く岩倉舞(福原遥)が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かって突き進む姿を描いたストーリー。1990年代の病弱だった少女時代から人力飛行機サークルや航空学校へ、そして現代へ空への憧れで時代を紡いだストーリー。

初の朝ドラ視聴でした。3月まで続くので評価は次クールに回しますが、舞の子供時代を演じた浅田芭路ちゃんは表情も豊かで、成人した福原遥ににているところもありよいキャスティングだったと思います。クレラップのCMにも出てたんですね。

 

②ファーストペンギン (水)日テレ

寂れた港町に移り住んだシングルマザー・和佳(奈緒)は、一人の漁師・洋(堤真一)と出会い、漁船団の立て直しに協力することに。和佳の素人ゆえの大胆さで革命を起こしていく実話をもとにしたサクセスストーリー。

漁協という古い考え方の組織に風穴をあけ、新しいビジネスモデルの実現を目指す和佳の姿勢は強く共感できます。ありえないでしょと思えるようなエピソードもあり、実話とフィクションの境目がどのあたりなのか気になるところもありましたが、役人、漁協、漁師らと硬軟使い分けて前へ進んでいく痛快ストーリーで面白かったです。

 

③夫婦交換レシピ~交換しない?一晩だけ~ (水)テレ東

一児の母で、ライターの仕事をしている仁科志保(佐津川愛美)は、夫・浩介(千賀健永)とのセックスレスに悩んでいた。浩介もまた、“妻にだけED”になってしまっていることに悩み、ある日、「夫婦交換パーティー」に行くことを提案する。

夫婦交換を通じて他の家庭の問題を解決していくストーリーでしたが、考え方が全く理解できず消化不良に終わりました。

 

④silent (木)フジ

8年前に一生懸けて愛したいと思えた恋人・想(目黒蓮)との突然の別れを経験した紬(川口春奈)は、ある日、街で想を見掛け、再び彼の存在を意識するように。想を捜し始めた紬は、彼が若年発症型両側性感音難聴を患い、聴力をほとんど失っていることを知る。切なくも温かいラブストーリー。

小田急世田谷代田駅タワーレコード渋谷店が注目を浴びるなど、何気ない姿が印象的に描写された作品。優しすぎる2番手の湊斗(鈴鹿央士)と聴力を失って卑屈になっている想。今カレと元カレの間で揺れ動く紬の心情が表れた作品でした。終盤に流れてくるofficial髭dandismの「subtitle」が気持ちを盛り上げてくれました。

 

⑤ボーイフレンド降臨! (土)テレ朝

アラフォーに突入してもなお恋も仕事もいまいちで、人生の分岐点で行き詰まるかしこ(桜井ユキ)と渉(田中みな実)の前に、突如“記憶喪失”の青年・アサヒ(高橋海人)が現れる。

かしこや渉とは12歳も年の差があるアサヒだが、意図してか否か二人の恋心を弄ぶような言動を繰り返し、案の定二人は翻弄される。個々のエピソードはあまり頭に残らず、つまらなくはないけど特別面白いとも思わない作品でした。

 

⑥Sister (木)日テレ

仲良し姉妹の三好凪沙(山本舞香)と姉・三好沙帆(瀧本美織)が織りなす“秘密”と“裏切り”だらけのラブサスペンス。凪沙は高校時代の初恋相手である麻倉陽佑(溝端淳平)と再会し、再び恋心を抱く。喜びの絶頂にいた凪沙だが、陽佑は沙帆の婚約者だという事実を知ってしまう。

いい姉だと思っていた前半から、妹に次々に降り注ぐ不幸の仕掛け人が姉であることがわかってくると、映る度に次は何を仕組んでくるのかドキドキする番組でした。そういう意味では製作者にやられた感はありましたが、なかなか目をそむけたくなるような作品でもありました。主演の瀧本美織は、知ってるワイフでの清楚なキャラ、ドクターホワイトでの空回りキャラ、本作の狂気キャラといろんな顔を見せてくれますね。

 

⑦エルピス ー希望、あるいは災いー (月)フジ

スキャンダルで落ち目となったアナウンサー・恵那(長澤まさみ)と仲間たちが、連続殺人事件で犯人とされ死刑が確定した男の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく。

ジャーナリストとしての使命感に燃える恵那とそれにまとわりつくしがらみにイライラしながらも痛快な結末を見せてくれました。しかしながらあまり印象に残らなかったというのが実感でした。

 

自転車屋さんの高橋くん (木)テレ東

東京出身の飯野朋子(内田理央)は、岐阜で1人暮らしをしながら会社勤めをしている。ある日、自転車で街に出掛けた朋子は、チェーンが外れたことで近所の自転車店を営む高橋遼平(鈴木伸之)と出会う。次第に引かれ合っていく二人の姿を描くラブストーリー。

舞台が岐阜県で撮影は大垣市を中心に行われており、見覚えのある風景もチラホラ見られるローカル感満載の作品でしたが、れっきとしたテレ東作品でした。都会育ちで田舎で一人暮らしの朋子がピュアな遼平に魅かれていくが、見た目がヤンキーのため色眼鏡で見られることも多く、損してると思いますが、周りの視線に負けず思いを貫く姿勢が良かったです。

 

⑨鎌倉殿の13人 (日)NHK

武士の世を盤石にした男・北条義時小栗旬)が頂点に上り詰めていく姿をドラマ化。鎌倉幕府初代将軍の“鎌倉殿”こと源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団が、頼朝の死後繰り広げる激しい内部抗争、権力の座を巡る駆け引きを描く。

いよいよクライマックスを迎えた鎌倉劇場。頼朝亡き後跡継ぎを盛り立てる素振りを見せながら虎視眈々と権力をうかがう13人の御家人たち。それらを一人また一人と蹴落として執権にのし上がっていく義時を脚本の三谷幸喜が多くの伏線を張りながら独自の解釈で描きました。尼将軍とも呼ばれた姉の政子(小池栄子)の掛け合いなどもその表現がとても良く、今まであまりよく知らなかった鎌倉時代にもどっぷりハマりました。

 

⑩作りたい女と食べたい女  (月ー木)NHK

 

料理を作ることが好きな野本(比嘉愛未)と食べることが好きな春日(西野恵未)。彼女たちの日常を通して、女性を取り巻く現実、女性同士の連帯、そして二人の間で育まれる恋愛を描いた。

 

元々マンションのお隣さんだったが、ひょんなことからお互いの部屋を行き来しご飯を共にする仲に。表情豊かに気持ちを伝える野本とは対照的に、気持ちはしっかり伝えつつも表情がない春日の凸凹コンビに見えたが、食を通じて気持ちは伝わっていたようでした。NHKらしいキャスティングでした。

 

 

本クールは以上10作でしたが、ちょっと打率が低いクールとなりました。

 

 

トップは②ファーストペンギンでした。

実話が元になっているということでしたが、シングルマザーが敵か味方か分からない海の荒くれ者達とともに権力に立ち向かうストーリーとビジネスとしての側面からも面白く、最後まで気の抜けない展開に惹き込まれました。関連書籍も発売されるなど世間の注目も浴びていたように思います。

 

次点で④silentと⑨鎌倉殿の13人でした。silentは主演の川口春奈やランドマークにもなった小田急世田谷代田駅で注目を浴びましたが、ドラマ的には主役を譲ったように思います。鎌倉殿はTBSの情報7daysに出演する三谷幸喜がしばしばドラマに触れるなど局を越えた勝手コラボが個人的には面白く、あまり知らなかった平家物語から鎌倉幕府の成立に至る過程に興味を持つきっかけになり、その後吾妻鏡で知識を深めることとなりました。

初めての自動車売却

10年以上乗り続けてきたセレナもそろそろ替え時。来年の車検と昨今の長納期事情を鑑みて検討をしてきましたが、契約と納期が見えてきたところでセレナをどうするか検討していました。ディーラー下取り評価額はなんと7万円。10万にはしてくれましたが他を当たった方がいいとのコメントもあり、初めてのディーラー下取りでない自動車売却プロジェクトスタートです。

 

 

高値売却の基本は相見積もりということで、A,B,Cの3社(Apple, Big motor, Car 7の頭文字・・・ではありません)にお願いすることに。車は前週にスキーに行って泥だらけだったので、車内清掃に加え機械洗車にかけてから先ずはA社へ。

 

A社は名前は有名ですが高価買取のイメージは無く、当て馬のつもりで入っただけでした。車のカギを渡して簡単な書類と説明を聞いた後は、10分くらいで査定完了。初めてだったので何を聞かれるのか、何と言われるのかドキドキしていましたが、もったいぶるような会話の末に「50万出せます」と自信満々の回答。全く相場観を持っていなかったので反応もしようがなく、営業さんにしてみれば肩透かしだったのかもしれませんが、ディーラーよりは明らかに高く売れることを確認できました。しっかり査定してもらったのだから見積条件とか見積有効期限とかを出してくれるのかと思っていましたが、口頭回答のみでかつ1週間もすれば価格も変わり得ることを念押しされ、早期売却を促されました。

 

続くB社も相場確認のつもりで入った比較的有名な会社です。こちらも車両確認は10分程度で終了しましたが、そこからはしばらく時間がかかりました。どうやらFC本部とのやり取りに時間がかかっていた模様でした。事前アンケートで他店見積額を書かされていたこともあり、出てきた結果は「A社と同じくらいは出せます」と曖昧な金額提示に加え、その金額が出せる理由を教えてくれました。なんでも、部品に使われているレアアースが高騰しており海外需要が高いためとのこと。事の真偽はともかく価格的には同じということで相場観を確固たるものにして店を出ました。

 

3店目は本命のC社。買取店としての知名度は高くないが、一括見積などでは高値でかっさらっていくとの評で期待していました。そのせいか、飛び込みで言ったら数時間待ちと言われ、後日改めて出直す羽目に。仕切り直しでは何から何まで気持ちのいい対応で、見積書もちゃんと出してくれました。しかし、肝心の買取価格は30万ちょいで、到底無視できる差ではなく、結果A社へ売却することに決めました。

 

 

A社へ売却の意思を伝え、必要書類、実印等を持って再訪すると、契約書など幾つかの書類を記入し、車内は忘れ物点検程度でカギを引き渡すと、びっくりするほどあっさり手続き終了。その間20分程度でした。

車を引き渡して帰宅後、未処置のリコールの案内が来ていることを伝え忘れたため慌てて電話しましたが、名義変更の際に陸運局が教えてくれるので問題ないと教えてもらいました。

視聴ドラマ 2022年 夏クール(7~9月)

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2022年の夏クール(7~9月)に見たドラマをまとめました。

 

①魔法のリノベ (月)フジ

家族経営の工務店で働く小梅(波留)らが、依頼人が抱える家や家族に関する問題にリノベーションで立ち向かう。社長の息子で営業成績のパットしない玄之介(間宮祥太朗)とタッグを組んで次々と契約を取り付けていく。合言葉は「リノベは魔法」。

北川景子が演じた家売る女に通じるところを感じました。制作人も当然意識していたと思うが、家売る女が中古物件の売買を描いたのに対し、魔法のリノベは現有物件のリノベーション(リフォーム)に特化しており、現場部隊を有するなどの違いはしっかり活用できていたと思う。家売る女とは違った面白さがありました。

 

②あなたのブツが、ここに (月~木)NHK

キャバ嬢の亜子(仁村紗和)は10歳の娘・咲妃(毎田暖乃)を抱えるシングルマザー。しずく(ゆうちゃみ)らと働いていたキャバクラ「バベル」がコロナの影響で営業不振となり、そのあおりで失職してしまう。実家に戻った亜子は当時のお客さんが経営する運送会社で宅配ドライバーに転職し、厳しい先輩やお客さんに揉まれながらも自分の人生を肯定できるようになっていく姿を描いた。

華々しい世界に未練を残しつつも、コロナや元キャバ嬢の肩書きに負けず徐々に仕事への誇りを持って自分らしく生きようとしている姿をよく描いていました。毎田もキャバ嬢の娘であることを気負わず、かと言って親に気を遣わせないよう必死に努力する姿は、「妻、小学生になる」と真逆でしたがとても良かったです。

 

 

ユニコーンに乗って (火)TBS

教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEO・成川佐奈(永野芽郁)が仕事に恋に奮闘しながら、教育機会をすべての人に与えるという夢に向かって成長していく姿を描く。若手ばかりのドリームポニーに中年サラリーマン・小鳥智志(西島秀俊)が転職してきたことで、佐奈を取り巻く環境が大きく変化していく。

この手の新興企業を舞台にしたドラマを見ると、こんなに社風が違うのかと驚くことが多い。ビジネス視点では薄い内容であることは否めないがスピード感は抜群でした。永野芽郁の演技はあまり社長感は出ていなかったものの、ハコヅメに比べたら自然な印象を受けました。

 

④パパと娘の7日間 (火)TVer

2007年に新垣結衣主演で制作された同名作品をリメーク。事故をきっかけに女子高生・小梅(飯沼愛)と、その父・恭一郎(眞島秀和)の人格が入れ替わってしまう。元に戻れる日を信じて奮闘する中、小梅が片思いしているサッカー部の先輩・健太(長尾謙杜)も巻き込み、“パパと娘と彼氏”の奇妙な三角関係を描いたコメディー。

健太を好きな小梅、健太と小梅を別れさせたい父、小梅に嫌われたくない父、父に好かれたい健太複雑な感情が入り混じるが、元に戻りたいという共通の願いからお互いを認め合い、母のアシストもあり無事にハッピーエンドに繋がるくだりは微笑ましくもありました。

 

⑤ロマンス暴風域 (火)TVer

高校の美術の非正規講師・佐藤(渡辺大知)は、非モテから抜け出したいと婚活に励むもうまくいかず自分を慰めるように風俗店を訪れる。そこで出会ったせりか(工藤遥)に一目ぼれし、“運命の出会い”を感じた佐藤は店に通い始める。

5話完結と短めの作品であったが、あまり記憶に残らない作品だった。風俗嬢に恋愛感情を抱いた結果、結ばれたり報復に遭ったりするするような話はありがちだが、そういう暴風域は無く、かと言って凪でもない表現しがたいドラマでした。

 

⑥テッパチ! (水)フジ

仕事をクビになり住むところも失った国生宙(町田啓太)は、ある男から「おまえにピッタリだ」と陸上自衛隊の仕事を紹介される。最初は拒絶していたが、生活のため中途半端な決意で候補生として入隊。そんな宙を待ち受けていたのは、陸上自衛隊の過酷な訓練だった。

同期組は職歴も多種多様でどう見ても自衛官向きでないような人も多かった。男臭いだけのドラマかと思っていましたが、教育係の桜間一尉(白石麻衣)とのロマンスもしっかり織り込まれ、全体のバランスも意外によく出来上がっていました。現実世界では自衛官は常に欠員状態。これを見て多くの志願者が集まるといいのだが。

 

⑦僕の姉ちゃん (水)テレ東

ユーモラスで痛烈な30歳の姉・ちはる(黒木華)と素朴で真っすぐに育ってきた弟・順平(杉野遥亮)の日常を描いた。つかの間の二人暮らしをする二人は、仕事終わりに酒を飲みながら恋に仕事に趣味、人生にまつわる会話を繰り広げる。

「anan」で連載中ということはもちろん知りませんでしたが、漫画で出したかった”間”というものが、実写ではうまく表せなかった(間延びあるいは放送事故)ような気もします。漫画だからこその読み手の想像力で人気だったのではないでしょうか。ドラマはイマイチでした。

 

⑧純愛ディソナンス (木)フジ

新任の音楽教師の正樹(中島裕翔)と、彼が副担任を務めるクラスの生徒・冴(吉川愛)が、教師の失踪事件を通して徐々に絆を深めていく禁断の恋の物語。本心で向き合えないまま決別した二人は、ひょんなことから5年後に再会。既婚者となった正樹と冴の関係が再び動きだす。

問題を抱えた冴の母親には初めから終わりまでイライラしっぱなしでした。冴の想いとは関係なく状況は変化し、また徐々にわかってきた正樹の過去とともに起こるディソナンス(不協和音)。深く思い入れることはありませんでしたが、まあまあでした。

 

⑨石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー (金)TBS

正反対のようでどこか似た者同士の弁護士・羽根岡佳男(中村倫也)とパラリーガル・石田硝子(有村架純)の成長する姿を描くリーガル・エンターテインメント。

色々と問題のある弁護士と、優秀なのに司法試験に通らないパラリーガルの組み合わせで裁判を乗り越えていく痛快さが面白かったです。中村倫也有村架純も好きな俳優なので、個人的には超豪華なキャストでした。

 

⑩NICE FLIGHT (金)テレ朝

副操縦士の粋(玉森裕太)と管制官の真夢(中村アン)らが織りなす空と空港を舞台にしたラブストーリー。「一緒に飛ぶと必ずトラブルに遭遇する」“憑いてるコーパイ”の異名を持つ粋が、悪天候下に聞こえてきた無線に“ひと聞きぼれ”し、声の主を探していた。

DCUでは早々に殉職しながらもいい演技をしていた中村アンや、嘘をついて声の主と名乗り出た新人管制官のかすみを演じた玉城ティナと教育係の夏目を演じた阿部亮平などにも今後注目です。

 

⑪彼女、お借りします (土)TVer

非モテ人生まっしぐらの大学生・和也(大西流星)は、初めてできた彼女にすぐにフラれた心の傷を癒やそうと、半ばやけくそで“レンタル彼女”を発注。すると、顔よしスタイルよしの理想の彼女・千鶴(桜田ひより)がやって来る。

最近巷でもレンタル〇〇が流行っているらしいが、本作のように一つの嘘が大きな問題にならないか心配なところではある。ストーリーは意外と面白く、ネット配信ということで視聴期間が限られることもあり、ほぼリアルタイム視聴できました。

 

 

⑫オールドルーキー (日)TBS

サッカー日本代表であった新町亮太郎(綾野剛)は、気持ちとは裏腹に37歳で突如現役引退に追い込まれてしまう。サッカー以外のスキルや経験がない新町だったが、そんな中スポーツマネジメントと出合い、セカンドキャリアへと踏み出すことを決意する。

スポーツで生計を立てられる才能に恵まれた人であっても、自らの技術を磨く以外にもお金にするための活動が欠かせず、そういったところにビジネスチャンスが生まれるということを理解させてくれる良作でした。ビジネスパートナーの深沢塔子を演じた芳根京子も前クールとタイプは違いますが仕事に対する芯を持った役をしっかり演じてくれました。

 

 

⑬新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ (日)日テレ

戦国武将のクローンが現代で覇を争うハチャメチャなストーリー。織田信長(永瀬廉)、徳川家康小澤征悦)、黒田官兵衛濱田岳)らが旗印戦と称した戦で園のてっぺんを目指して大暴れする“学園天下獲りエンターテインメント”。信長は冷徹非道のイメージとは正反対の無気力な高校生。果たして・・・

正直序盤から全くノリについて行くことが出来ずギブアップしましたが、娘は毎週楽しみにしてました。

 

⑭鎌倉殿の13人 (日)NHK

執権・北条義時小栗旬)を描いた大河ドラマの第3クール。頼朝が倒れ13人の合議制が立ち上がっていく過程を描いていくが、頼朝の偉大さに気づかされる展開に。

 

 

本クールは以上14作でしたが、トップは⑨石子と羽男でした。

本文中でも書いた通り、個人的超豪華キャストが大きな理由ですが、立場の違う二人の掛け合いや、証拠集めなどの店舗の良さが好印象でした。

次点:⑩NICE FLIGHT、⑫オールドルーキー でした。

視聴ドラマ 2022年 春クール(4~6月)

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2022年の春クール(4~6月)に見たドラマのまとめです。

今期もエントリーは15件とかなり多めでしたが・・・

 

①マイファミリー (日)TBS

ゲーム会社 ハルカナオンラインの社長である鳴沢温人(二宮和也)は、プライベートでは妻・未知留(多部未華子)と娘の友果を持つ父親でもある。そんな一見幸せそうに見える家族だが夫婦仲は冷めきっていた。そんな日常は、娘が誘拐されたことで一変する。

始めは誘拐犯とのやり取りを見るのが怖くなるほどで、犯人からの着信音が鳴るたびに不気味さを覚えていました。数話目でようやく娘を取り戻したと思ったら今度は友達の娘や、娘の友達が誘拐される展開にハラハラさせられました。最終話にかけてちょっと作りが雑になったような印象も受けましたが、総合的には満足の出来でした。主題歌の「それを愛と呼ぶなら」もパワープレイリスト入りです。

 

金田一少年の事件簿 (日)日テレ

1995年に堂本剛ともさかりえ主演で初放送された謎解きミステリーの最新作。主人公の金田一一(はじめ)役は道枝駿佑で5代目とのことだが、2~4世代の作品は見ていません。名探偵・金田一耕助の孫である一が、謎に満ちた殺人事件の大胆で緻密なトリックを暴き、犯人たちの悲しい動機に迫る。

当初視聴予定になかったが、一度見たら続きが見たくなり最後まで完走しました。机上では成立していても現実的ではないトリックもいくつかありましたが、ストーリは面白く原作が長く続いている理由がうかがえました。

 

③恋なんて、本気でやってどうすんの? (月)フジ

恋に本気になれない6人の男女が本気の恋に堕ちていく姿を描くラブストーリー。「恋なんていらない!」と宣言する恋愛経験・男性経験ゼロの桜沢純(広瀬アリス)に、ビストロsalutの店長で、来る者拒まず去る者追わずの刹那恋愛主義男子・長峰柊磨(松村北斗)がアプローチしたのをきっかけに、二人の恋が動き出す。

広瀬アリスは最近ドラマに引っ張りだこで、確かに表情豊かで演技はうまいと思いますがちょっとおなか一杯な感じで見てました。そのせいか、どの話も似たようなことの繰り返しでイマイチ感情移入できませんでした。

 

④元彼の遺言状 (月)フジ

大手法律事務所で働く容姿端麗で超優秀な弁護士・麗子(綾瀬はるか)が法的視点で難事件を解決していくミステリー。元彼が残した「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状の存在を知った麗子。その巨額の遺産を手にするためにある計画を立てる。

始めの2話くらいで視聴をやめました。金にならない仕事はしないというコンセプトは面白いと思いましたが、ストーリーが全く頭に入ってこず脱落しました。某所で囁かれているように、綾瀬はるかのムダ遣いと感じました。

 

⑤吉祥寺ルーザーズ (月)テレ東

ある出来事がきっかけで心が折れてしまった高校教師の安彦聡(増田貴久)、元ファッション誌編集長の大庭桜(田中みな実)ら人生の負け組6人が、東京・吉祥寺のシェアハウスで奇妙な共同生活をする日々を描く。

曲者が6人も集まると毎週何かしらの事件を見せてくれますが、そんなデコボコ同居人でもやるときや一致団結して仲間を守ろうとする笑いあり涙ありのドラマでした。OPの「LOSER」はそんな彼らを元気付けるようないい曲だと思いました。

 

⑥持続可能な恋ですか? (火)TBS

結婚願望の薄いヨガ講師の杏花(上野樹里)と、妻に先立たれて活力を失いかけていた父・林太郎(松重豊)が、二人で婚活をしていくオリジナルラブストーリー。突如始まった“ダブル婚活”をきっかけに、「誰かと共に生きること」を一生懸命考える杏花と、「第二の人生」へと向かう林太郎の奮闘を描く。

上野樹里=のだめの印象が強く残っていますが、時間も経って本作はだいぶ落ち着いた大人の女性をしっかり演じていました。一方林太郎の婚活も失敗できない(させたくない)思いからか一進一退のじれったい感じでした。親子の婚活を同時に描く必要性があったのか、それが表題の「持続可能」とどのような関連があったのか。見つけることができませんでした。

 

⑦正直不動産 (火)NHK

不動産業界の裏側と“家”を巡る人間模様を描いたお仕事コメディー。“口八丁”で売り上げナンバーワンを誇るやり手の営業マン・永瀬財地(山下智久)が、土地の祟りによって嘘が一切つけなくなり、後輩の月下咲良(福原遥)と共に正直さだけを武器に不動産業界で悪戦苦闘する。

不動産や金融商品を買う時は、騙されないように勉強して臨むものだと思いますが、そうしても専門家の言葉に惑わされてしまうケースは多々あると思います。嘘は言わなくても都合の悪いことは言わないし、解釈の分かれるものは都合のいいように説明する。そんな業界において、祟りにより顧客ファーストで対応せざるを得なくなった永瀬と、顧客ファーストでありたい純真無垢な新入社員の月下のコンビが見せる業界模様にどっぷりはまりました。

 

⑧メンタル強め美女白川さん (水)テレ東

“メンタル強め美女”の白川さん(井桁弘恵)が、女性たちのコンプレックスと心の傷に優しく寄り添い背中を押す姿を描く“痛快サプリメントドラマ”。他人のネガティブ発言にも惑わされず、笑顔と自己肯定感たっぷりの返しで華麗にかわしていく白川さんが売り。

のはずでしたが、男ウケするも女に嫌われる女のイメージが払拭しきれないあまり気が晴れないドラマで、途中で見るのをやめてしまいました。

 

⑨悪女~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~ (水)日テレ

主人公・田中麻理鈴(今田美桜)は、大手IT企業に就職するも、窓際部署に配属される。同じ部署で働く謎多き先輩社員・峰岸雪(江口のりこ)からの「あなた、出世したくない?」という言葉をきっかけに、麻理鈴の会社人生が大きく変わっていく。

30年ぶりの再ドラマ化ということで、時代背景が全く違うにも拘らず同じ原作から違和感なく作り上げることができるのかと思いましたが、前作を知らない私にとってその差を見つける術はなく、単純にお仕事ドラマとして楽しみました。社内政治の話など一部に30年前を想起させるようなネタが転がっていましたが、基本的には現代起こっている女性活用の話などがメインでした。元気娘を演じた今田美桜ですが、恋はdeepにとはまるで別人のような演技で今後が楽しみです。

 

⑩未来への10カウント (木)テレ朝

主人公・桐沢祥吾(木村拓哉)は、高校時代にボクシングで4冠を達成したものの、大学時代にある理由でボクシングを断念。その後、妻を亡くし生きる希望を失っていたが、高校のボクシング部のコーチになり、高校生と共に“人生のリング”に返り咲いていく。

いやいやボクシング部の顧問にさせられた折原葵満島ひかり)や、ボクシングをつぶしたい校長の大場真琴(内田有紀)らと対立を避けながらもライバル校を倒す目標をしっかり果たそうと努力する桐沢の姿が良かったです。どんな役もキムタク色に染まるというのは言いえて妙でしたが、それを踏まえても良かったです。満島ひかりも未だFOLDER 5のままで、役者としてはイマイチ好きではなかったのですが、本作は喜怒哀楽がよく出ていてよかったと思います。

⑪探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~ (木)日テレ

“早すぎる探偵”こと千曲川光(滝藤賢一)が巨額の遺産相続により財閥一族から命を狙われる十川一華(広瀬アリス)を、ささいな違和感やミスを察知して未然に殺人計画を防ぐ痛快コメディーミステリー。

設定があり得ないのは仕方ないにしても、トリックを端折りすぎていて雑さが目立つばかりか、展開が早くついて行くのをやめました。一応全話見ましたが続編があったとしても見ないかなって感じでした。

 

⑫鎌倉殿の13人 (日)NHK

武士の世を盤石にした男・北条義時小栗旬)が頂点に上り詰めていく姿をドラマ化。鎌倉幕府初代将軍の“鎌倉殿”こと源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団が、頼朝の死後繰り広げる激しい内部抗争、権力の座を巡る駆け引きを描く。

鎌倉が平家討伐のため挙兵して上洛と平家滅亡を成し遂げながらも、源義経菅田将暉)と不和になった頼朝は奥州に逃れた義経を暗殺し、さらには奥州藤原氏を討伐する。着々と足元を固める頼朝だったが、志半ばにして没するところとなった。

御家人たちをまとめ上げた頼朝のカリスマ性を大泉洋が抜群の演技力で表現し、2代将軍頼家や13人の御家人たちとの違いを見せつけてくれた。主役の北条義時すらもその他大勢に見えてしまうほどだった。

 

⑬花嫁未満エスケープ (木)テレ東

結婚適齢期を迎えたセレクトショップ店員・ゆう(岡崎紗絵)の恋模様を描く。7年付き合っている尚紀(中川大輔)とマンネリ気味の日々を過ごすゆうは、結婚に踏み切らない尚紀にもやもやしていた。そんな中、高校時代の元恋人・深見(浅香航大)と偶然再会する。

尚紀はいわゆるダメンズで、ゆうはそんな尚紀も嫌いじゃないのに、結婚に前向きになってくれないことからゆうの気持ちは離れてしまう。かたや偶然再会した深見の優しさにゆうは魅かれていくが、何でもやってくれるため逆に距離を置いてしまう。優しさの使い方の難しさを知る機会になりました。岡崎紗絵はナイトドクター、ドクターホワイトと立て続けに出演しており、注目しています。

 

⑭俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? (土)テレ朝

ビールメーカーの丸谷康介(山田涼介)はかわいいを売りにしたトップ営業マン。未来から来た自分(古田新太)に「かわいい」の消費期限を知らされる。そんな丸谷と26年間恋愛経験ゼロのリケジョ真田和泉(芳根京子)の初恋を描くラブコメディー。

かわいいを売りにした既存のセールスを貫こうとする丸谷に対し、真田は裏付けに基づくセールスをすべきと意見が食い違う二人だったが、数々の問題にぶつかりながらも仕事も恋愛も乗り越えていく。オーソドックスな展開とも言え、途中で飽きて中断していたのですが、何かのはずみで再開したら最後まで一気見でした。

 

⑮妖怪シェアハウス (土)テレ朝

小芝風花演じる目黒澪が直面するトラブルや、悪人たちを成敗しながら成長していく姿を描く異色のホラーコメディー。

シーズン2ということで、シーズン1は見ていませんでしたが見てみることにしたものの、「なぜ妖怪?」が払拭できず、人間世界のお話も意味不明で2話目でKOされました。

 

本クールは以上15作でしたが、良作/駄作が入り混じったクールとなりました。

トップは⑦正直不動産でした。

嘘がつけなくなるというありえない設定ではありましたが、業界の裏表を織り交ぜたストーリー展開が心をつかみました。永瀬と月下のコンビネーションの変化も楽しめました。町のあちこちで「不動産」を模して一字を赤くしたポップなども目にするなど、それなりに指示を受けていたのではないでしょうか。

次点で①マイファミリーと⑬花嫁未満エスケープもタイプは違いますがどちらもまた見たくなる良作でした。

2022年 冬クール(1~3月)

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2022年の冬クール(1~3月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは15件とかなり多めでしたが・・・

 

①ドクターホワイト (月)フジ

豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜(浜辺美波)が、医師たちやAIの誤診を正し、患者の命を救う医療ミステリー。これまでの記憶を失っているばかりか、社会一般常識すら持ち合わせていない白夜だが、驚異的な医療知識と天才的な観察眼によりわずかな情報から診断していく。

個性豊かな医療チームに医師ではないにもかかわらず受け入れられ才能を発揮するが、それを快く思わない医師たちとの対決に打ち勝っていく様は爽快だった。漫画が原作のため設定には無理があるが、面白いドラマだった。Adoの主題歌「心という名の不可解」もマッチしていてよかった。

 

 

②恋せぬふたり (月)NHK

他者に恋愛感情を抱かず、他者に性的に引かれないアロマンティック・アセクシュアルで恋愛を前提としたコミュニケーションになじめない咲子(岸井ゆきの)と、同じく恋愛したくないスーパーの店員・高橋(高橋一生)が出会い、同居する姿を描くコメディー。

岸井ゆきのは「#家族募集します」で初めて見てからちょっと気になっていました。一方で相方の高橋一生は苦手なのですが。。。こういう作品が出てくるのも時代の要請かと思いました。LGBTやAllyに特に造詣が深いわけではありませんが、NHKらしく丁寧な作りで、こういう世界もあるのかと最後まで見られました。

 

③ユーチューバーに娘はやらん! (月)テレ東

企画・原作を秋元康、演出を西浦正記が務めるオリジナルのラブコメディー。人生最大の晴れ舞台で悲劇に見舞われた主人公・平千紗(佐々木希)が、高収入で安定しているテレビ局員・榎本信(金子ノブアキ)と、冒険家気質のユーチューバー・タックタック(戸塚純貴)の間で揺れながら、新しい恋に向かって動き出す姿を描く。

自身の結婚式で新郎に逃げられるところをyoutubeで公開されてから、千沙はそのyoutuberとテレビマンから好意を寄せられる。奇妙な三角関係のまま物語は進んでいくが、毎回視聴者の予想を裏切る展開に。これが吉と出たか凶と出たかわかりませんが、個人的にはギリギリついて行けたというのが実感。

 

④ファイトソング (火)TBS

空手の日本代表を目指していた木皿花枝(清原果耶)は、突如として夢を断たれる。無気力でだらけた日々を過ごしていた花枝に運命の出会いが訪れ、“人生最初で最後の恋”が動き出す。不器用な登場人物たちのじれったくて切なくもどこか笑えるヒューマンラブコメディー。

同じ児童養護施設で過ごした慎吾(菊池風磨)は幼馴染みの花枝が好き。本人以外のみんなが知っているのに、自分を表現することができず悶々とするばかり。一方の花枝は自分の意思をはっきり示す体育会系で、はっきり言わない慎吾の好意はスルー。仕事を通じて知り合ったのは昔からのお気に入りの曲を歌っていたミュージシャンの芦田(間宮祥太朗)とやがて恋に落ちるが、いろんなところでのすれ違いに何度もじれったい思いをさせられながらも、ついに皆が思いを正直に伝える展開に。

 

⑤ムチャブリ! わたしが社長になるなんて (水)日テレ

直感で動くベンチャー企業のカリスマ社長からのむちゃ振りの連続で、仕事中心の日々を送る秘書・高梨雛子(高畑充希)。そんな日々に悩む雛子に、突然「子会社の社長就任」という特大のむちゃ振りが降り掛かる。部下に舐められながらも徐々に信頼を勝ち取っていくお仕事コメディー。

自分では何もできないけど頑張るだけが取り柄の雛子でしたが、部下や上司に恵まれて羨ましく思いました。そんなに簡単に新しいアイディアや味を生み出せるとは到底思えないけど、そのスピード感は見習いたいと思いました。

 

⑥となりのチカラ (木)テレ朝

あるマンションに引っ越してきた中越チカラ(松本潤)は思いやりと人間愛にあふれながらも、何をしても中途半端で半人前な男。家族や近隣住人にあれこれ言われながらも、孤独に生きる現代人の心を救う社会派ホームコメディー。

もうとても見てられないイライラする作品でした。上戸彩の怒る姿を見たければうってつけと言えます。

 

⑦ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇 (木)フジ

ネットニュースサイト「カンフルNEWS」の編集長に就任した瀬古凛々子(黒木華)が、PV(Page View)数を伸ばすためさまざまなネタに斬り込む。新時代の人と人とのつながりを描く社会派風お仕事エンターテインメント。

「獣になれない私たち」や「凪のお暇」で見せたの風変わりな役とは違うが、これまた癖のある編集長役を見せてくれた黒木華でしたが、独自のポリシーを貫きPVが取れそうでも嘘は書かない徹底ぶりは編集者の鑑と言えるのかもしれません。

 

⑧妻、小学生になる。 (金)TBS

10年前に最愛の妻を亡くした新島圭介(堤真一)は、妻(石田ゆり子)のいない残りの人生を“余生”だと言い切るほどの愛妻家。そんな生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻と奇跡の再会をして、生きることに再び向き合おうとするが、その妻はなんと小学生・白石万理華(毎田暖乃)の体を借りた姿だった。

ドラマの設定といえど受け入れられない圭介と娘の麻衣(蒔田彩珠)だったが、昔の思い出話などから妻であることを確信すると、もう無くてはならない存在に。毎田暖乃は子役でありながら、妻や母としての難しい役だったと思いますが、堂々と演じており将来楽しみです。

 

⑨逃亡医F (土)日テレ

恋人殺しの濡れ衣を着せられ、地位も名前も捨て逃亡する脳外科医・藤木圭介(成田凌)が、「自分にしか助けられない患者」に手を差し伸べていく。

海洋観測船で知り合った沢井 美香子(森七菜)や八神 拓郎(松岡昌宏)など、誰が敵で味方か分からない展開でしたが、何とか最後まで見きることが出来ました。

 

⑩おいハンサム!! (土)フジ

ややこしいけど情に厚く憎めない令和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎)が、3人の娘の幸せを願い奮闘するホームドラマ。3人娘の由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)は、性格は全く違うがそれぞれ幸せをつかもうと生きる姉妹で、妻・千鶴(MEGUMI)が家族を支える。

今どきの娘たちに対して夫婦は昭和のまま。その昭和オヤジを受け入れてくれる家族や会社の雰囲気が何か懐かしさを感じさせてくれました。

 

 

⑪DCU (日)TBS

水に関わる捜査を担当する警察組織DCU(Deep Crime Unit)を舞台にしたウオーターミステリー。隊長・新名正義(阿部寛)率いるDCUが、さまざまな水中事件や救助、外部からの侵入対策などに立ち向かい、水中に秘められた謎を解き明かしていく姿を描く。

架空組織のためその守備範囲の設定が曖昧なのはさておき、水に関わる犯罪だけで1クール作りきるのはちょっと難しかったのかなという印象でした。番組として面白かったのは視聴率(平均14.4%)が証明していますが、テロとか爆破とかが出てき始めてからというものDCUである必要があったのかと疑問に思うようになりました。

 

⑫鎌倉殿の13人 (日)NHK

武士の世を盤石にした男・北条義時小栗旬)が頂点に上り詰めていく姿をドラマ化。鎌倉幕府初代将軍の“鎌倉殿”こと源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団が、頼朝の死後繰り広げる激しい内部抗争、権力の座を巡る駆け引きを描く。

戦国時代に比べて影の薄い鎌倉時代の成立前後を生きた北条義時を主役としつつ、今期は伊豆へ配流された源頼朝が鎌倉に地盤を築くまでを描いたが、あまり知らない部分が多く歴史を追いかけるので精いっぱいだった。

 

 

⑬部長と社畜の恋はもどかしい (水)テレ東

定時に上がるをモットーとする堤司部長(竹財輝之助)と仕事大好きOLのもどかしい恋模様を描くオフィスラブコメディー。営業部の真由美(中村ゆりか)は残業が多いが、充実した日々を過ごしていた。ある日、元上司で今は総務部の堤司部長と言い争いになるが、二人は酔った勢いで一線を越えてしまう。

お仕事ドラマは結構好きなようで、深夜ドラマで一話30分という追っかけやすさも手伝い、テンポよく見られました。中村ゆりかも痴情の接吻に引き続き好演技、同僚のさとみを演じる小野莉奈も中学聖日記以来の印象に残る演技でした。主題歌のONE N' ONLYが歌う"What's Your Favorite?"もAustin Mahoneの"Dirty Work"を連想させ、一聴の価値ありです。

 

⑭真夜中にハロー (木)テレ東

ハロー!プロジェクトのメンバーが出演し、各回のストーリーに即した楽曲でパフォーマンスを披露するオリジナルドラマ。ハロプロの熱狂的なファンのマリコ(菊池桃子)は、娘・ミサキ(大原優乃)とゲストハウスを運営。宿泊客のことを優しく見守るマリコとミサキのコミカルな掛け合いを描く。

出演しているのはハロプロのメンバーではあるようでしたが、往時のメンバーは出るはずもなく、結局安っぽいストーリーに終始し4・5回で離脱しました。

 

⑮鉄オタ道子、2万キロ (金)テレ東

家具メーカーの企画営業として働く生粋の鉄道オタクの大兼久道子(玉城ティナ)が、日本全国に散在するポツンとたたずむローカル駅を舞台に、その土地で生きる人々や景色、絶品グルメを堪能しながら本当の自分を探すオムニバス形式の旅情ドラマ。また、毎話その駅ならではの駅弁が登場する。

巷でいうところの秘境駅とはちょっと違うローカル駅を舞台に北から南までを旅する道子が、偶然とは思えない頻度で甲斐(栗原類)に出会うが、道子は甲斐の憧れの人だということを知り、正体を明かさないよう振舞う。モデル玉城ティナも聞いたことがありませんでしたが、女優として数作出ていることを知りました。演技はそれほどうまいとも思いませんでしたが、どこか手堅い需要とポテンシャルがあるのでしょうね。

 

 

本クールは以上15作でしたが、なかなか力作ぞろいだったと思います。

トップは⑬部長と社畜の恋はもどかしいでした。

中村ゆりかの好演も光りましたが、竹財輝之助の余裕の演技、そしてストーリーも良かったです。原作漫画は読んでいませんが、テレビとの違いを知る機会があればいいなと思います。

次点で①ドクターホワイトと⑧妻、小学生になるも良作でした。