徒然日記

日々の生活の中から感じたことをゆる~く不定期で綴ります。

稲刈りの後の・・・

義父母はそれぞれ親から受け継いだ田んぼを持っており、毎年いずれかを使って稲を作っている。今年も春に一族総出で田植えを行い、義父が面倒を見ながら育ててきた稲を収穫した。

 収穫したと言っても、今年は我々世代の都合がつかず稲刈りそのものは義父母で行っており、刈った後の作業を手伝ってきた。

  

まず乾燥器で乾かされた籾(稲穂を摘みとったままもので皮を被った米)を籾摺り機にかけて玄米(籾から籾殻を剥いた状態)にする。仕組みの説明はこちらのサイトにお任せするが、その時々のローラーの状態(擦り減り具合)であったり、コメの品種や粒の大きさによってローラー間隔(しきい値)を変えることによって、籾殻は剥けるが米粒は壊さない適当な隙間をつくってやる必要がある。

昔であれば臼を使ってやる作業である。米に対して直接圧力をかけているため、割れや欠けが発生しやすく歩留まりが悪かった作業であったが、現代式では籾を擦っているだけのため、米にかかる負荷は軽減されている。ただし、他のコメに比べて小さい籾は門前払いで排除されるデメリットもある。

 

 こうして剥ぎ取られた籾殻は強力なエアーによって、離れたところの籾殻ネットへ飛ばされる。機械の処理能力にもよるが結構な速さでネットがいっぱいになり、その都度交換する必要がある。

この籾殻は、思いの外尖っていて直接触れると痛い。また粉塵化する部分も多く、子供やアレルギー持ちの人は要注意だ。タバコなども粉塵爆発を誘発する恐れがあり気を付けなければならない。

 

 籾摺り工程を突破し生き残った籾は、玄米として最終選別工程へ進む。屑米や極小米が取り除かれて、晴れて計量器上で袋詰めされる。

業務用は1/2俵単位で扱うことが多く、すなわち30キロの米袋を取扱うことになる。工場であれば何らかの補助具を使って力仕事にならないようにするところだが、ここでは全て手作業でハンドリングを行わなければならず、腰への影響が心配される。

 

 こうした作業を休憩をはさんで4時間あまり。約500キロの籾から7俵ちょっとの玄米を生み出したところで今日の作業は終了した。農協に売るほどはないので、近所や親戚に売ったり家族で消費することになるが、通常は食卓に並ぶ前に精米作業が入る。精米とは玄米から表面の薄皮のようなものを剥いて白米にする工程だ。栄養価は落ちるが一般的には味は向上する。我々がもらってくるときも直前に精米したものを分けてもらう。

 

さあ、今年のコメの出来栄えはどうだろうか。口に入るのが楽しみだ。