徒然日記

日々の生活の中から感じたことをゆる~く不定期で綴ります。

視聴ドラマ 2022年 夏クール(7~9月)

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2022年の夏クール(7~9月)に見たドラマをまとめました。

 

①魔法のリノベ (月)フジ

家族経営の工務店で働く小梅(波留)らが、依頼人が抱える家や家族に関する問題にリノベーションで立ち向かう。社長の息子で営業成績のパットしない玄之介(間宮祥太朗)とタッグを組んで次々と契約を取り付けていく。合言葉は「リノベは魔法」。

北川景子が演じた家売る女に通じるところを感じました。制作人も当然意識していたと思うが、家売る女が中古物件の売買を描いたのに対し、魔法のリノベは現有物件のリノベーション(リフォーム)に特化しており、現場部隊を有するなどの違いはしっかり活用できていたと思う。家売る女とは違った面白さがありました。

 

②あなたのブツが、ここに (月~木)NHK

キャバ嬢の亜子(仁村紗和)は10歳の娘・咲妃(毎田暖乃)を抱えるシングルマザー。しずく(ゆうちゃみ)らと働いていたキャバクラ「バベル」がコロナの影響で営業不振となり、そのあおりで失職してしまう。実家に戻った亜子は当時のお客さんが経営する運送会社で宅配ドライバーに転職し、厳しい先輩やお客さんに揉まれながらも自分の人生を肯定できるようになっていく姿を描いた。

華々しい世界に未練を残しつつも、コロナや元キャバ嬢の肩書きに負けず徐々に仕事への誇りを持って自分らしく生きようとしている姿をよく描いていました。毎田もキャバ嬢の娘であることを気負わず、かと言って親に気を遣わせないよう必死に努力する姿は、「妻、小学生になる」と真逆でしたがとても良かったです。

 

 

ユニコーンに乗って (火)TBS

教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」のCEO・成川佐奈(永野芽郁)が仕事に恋に奮闘しながら、教育機会をすべての人に与えるという夢に向かって成長していく姿を描く。若手ばかりのドリームポニーに中年サラリーマン・小鳥智志(西島秀俊)が転職してきたことで、佐奈を取り巻く環境が大きく変化していく。

この手の新興企業を舞台にしたドラマを見ると、こんなに社風が違うのかと驚くことが多い。ビジネス視点では薄い内容であることは否めないがスピード感は抜群でした。永野芽郁の演技はあまり社長感は出ていなかったものの、ハコヅメに比べたら自然な印象を受けました。

 

④パパと娘の7日間 (火)TVer

2007年に新垣結衣主演で制作された同名作品をリメーク。事故をきっかけに女子高生・小梅(飯沼愛)と、その父・恭一郎(眞島秀和)の人格が入れ替わってしまう。元に戻れる日を信じて奮闘する中、小梅が片思いしているサッカー部の先輩・健太(長尾謙杜)も巻き込み、“パパと娘と彼氏”の奇妙な三角関係を描いたコメディー。

健太を好きな小梅、健太と小梅を別れさせたい父、小梅に嫌われたくない父、父に好かれたい健太複雑な感情が入り混じるが、元に戻りたいという共通の願いからお互いを認め合い、母のアシストもあり無事にハッピーエンドに繋がるくだりは微笑ましくもありました。

 

⑤ロマンス暴風域 (火)TVer

高校の美術の非正規講師・佐藤(渡辺大知)は、非モテから抜け出したいと婚活に励むもうまくいかず自分を慰めるように風俗店を訪れる。そこで出会ったせりか(工藤遥)に一目ぼれし、“運命の出会い”を感じた佐藤は店に通い始める。

5話完結と短めの作品であったが、あまり記憶に残らない作品だった。風俗嬢に恋愛感情を抱いた結果、結ばれたり報復に遭ったりするするような話はありがちだが、そういう暴風域は無く、かと言って凪でもない表現しがたいドラマでした。

 

⑥テッパチ! (水)フジ

仕事をクビになり住むところも失った国生宙(町田啓太)は、ある男から「おまえにピッタリだ」と陸上自衛隊の仕事を紹介される。最初は拒絶していたが、生活のため中途半端な決意で候補生として入隊。そんな宙を待ち受けていたのは、陸上自衛隊の過酷な訓練だった。

同期組は職歴も多種多様でどう見ても自衛官向きでないような人も多かった。男臭いだけのドラマかと思っていましたが、教育係の桜間一尉(白石麻衣)とのロマンスもしっかり織り込まれ、全体のバランスも意外によく出来上がっていました。現実世界では自衛官は常に欠員状態。これを見て多くの志願者が集まるといいのだが。

 

⑦僕の姉ちゃん (水)テレ東

ユーモラスで痛烈な30歳の姉・ちはる(黒木華)と素朴で真っすぐに育ってきた弟・順平(杉野遥亮)の日常を描いた。つかの間の二人暮らしをする二人は、仕事終わりに酒を飲みながら恋に仕事に趣味、人生にまつわる会話を繰り広げる。

「anan」で連載中ということはもちろん知りませんでしたが、漫画で出したかった”間”というものが、実写ではうまく表せなかった(間延びあるいは放送事故)ような気もします。漫画だからこその読み手の想像力で人気だったのではないでしょうか。ドラマはイマイチでした。

 

⑧純愛ディソナンス (木)フジ

新任の音楽教師の正樹(中島裕翔)と、彼が副担任を務めるクラスの生徒・冴(吉川愛)が、教師の失踪事件を通して徐々に絆を深めていく禁断の恋の物語。本心で向き合えないまま決別した二人は、ひょんなことから5年後に再会。既婚者となった正樹と冴の関係が再び動きだす。

問題を抱えた冴の母親には初めから終わりまでイライラしっぱなしでした。冴の想いとは関係なく状況は変化し、また徐々にわかってきた正樹の過去とともに起こるディソナンス(不協和音)。深く思い入れることはありませんでしたが、まあまあでした。

 

⑨石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー (金)TBS

正反対のようでどこか似た者同士の弁護士・羽根岡佳男(中村倫也)とパラリーガル・石田硝子(有村架純)の成長する姿を描くリーガル・エンターテインメント。

色々と問題のある弁護士と、優秀なのに司法試験に通らないパラリーガルの組み合わせで裁判を乗り越えていく痛快さが面白かったです。中村倫也有村架純も好きな俳優なので、個人的には超豪華なキャストでした。

 

⑩NICE FLIGHT (金)テレ朝

副操縦士の粋(玉森裕太)と管制官の真夢(中村アン)らが織りなす空と空港を舞台にしたラブストーリー。「一緒に飛ぶと必ずトラブルに遭遇する」“憑いてるコーパイ”の異名を持つ粋が、悪天候下に聞こえてきた無線に“ひと聞きぼれ”し、声の主を探していた。

DCUでは早々に殉職しながらもいい演技をしていた中村アンや、嘘をついて声の主と名乗り出た新人管制官のかすみを演じた玉城ティナと教育係の夏目を演じた阿部亮平などにも今後注目です。

 

⑪彼女、お借りします (土)TVer

非モテ人生まっしぐらの大学生・和也(大西流星)は、初めてできた彼女にすぐにフラれた心の傷を癒やそうと、半ばやけくそで“レンタル彼女”を発注。すると、顔よしスタイルよしの理想の彼女・千鶴(桜田ひより)がやって来る。

最近巷でもレンタル〇〇が流行っているらしいが、本作のように一つの嘘が大きな問題にならないか心配なところではある。ストーリーは意外と面白く、ネット配信ということで視聴期間が限られることもあり、ほぼリアルタイム視聴できました。

 

 

⑫オールドルーキー (日)TBS

サッカー日本代表であった新町亮太郎(綾野剛)は、気持ちとは裏腹に37歳で突如現役引退に追い込まれてしまう。サッカー以外のスキルや経験がない新町だったが、そんな中スポーツマネジメントと出合い、セカンドキャリアへと踏み出すことを決意する。

スポーツで生計を立てられる才能に恵まれた人であっても、自らの技術を磨く以外にもお金にするための活動が欠かせず、そういったところにビジネスチャンスが生まれるということを理解させてくれる良作でした。ビジネスパートナーの深沢塔子を演じた芳根京子も前クールとタイプは違いますが仕事に対する芯を持った役をしっかり演じてくれました。

 

 

⑬新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~ (日)日テレ

戦国武将のクローンが現代で覇を争うハチャメチャなストーリー。織田信長(永瀬廉)、徳川家康小澤征悦)、黒田官兵衛濱田岳)らが旗印戦と称した戦で園のてっぺんを目指して大暴れする“学園天下獲りエンターテインメント”。信長は冷徹非道のイメージとは正反対の無気力な高校生。果たして・・・

正直序盤から全くノリについて行くことが出来ずギブアップしましたが、娘は毎週楽しみにしてました。

 

⑭鎌倉殿の13人 (日)NHK

執権・北条義時小栗旬)を描いた大河ドラマの第3クール。頼朝が倒れ13人の合議制が立ち上がっていく過程を描いていくが、頼朝の偉大さに気づかされる展開に。

 

 

本クールは以上14作でしたが、トップは⑨石子と羽男でした。

本文中でも書いた通り、個人的超豪華キャストが大きな理由ですが、立場の違う二人の掛け合いや、証拠集めなどの店舗の良さが好印象でした。

次点:⑩NICE FLIGHT、⑫オールドルーキー でした。